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 アテローム血栓症について

アテローム血栓症とは?


1.  アテローム血栓症は、動脈内で血栓形成が起きる疾患のことをいいます。
 ・アテロームとは、大動脈や脳動脈、冠動脈などの比較的太い動脈の内膜にコレステロールなどの
      脂肪やカルシウム、線維性成分などがが蓄積したもので、動脈硬化性プラーク(粥状動脈硬化巣)
      とも呼ばれます(図1)。
 ・アテローム血栓症は、この動脈硬化性プラークの崩壊、破裂、びらんによって生じる病態です。

*プラーク破裂とは?
  血管の内膜がはがれて、プラークの中身が血液と接触してしまうことを指します(図2)。
  これによって血栓が形成され、様々な病態を引き起こします。



図1

図2

・プラークが破綻すると血栓が形成され、その部位を閉塞させたり、末梢循環不全を来たします



2.アテローム血栓症が進行すると、心筋梗塞、脳卒中、末梢動脈疾患など、重大な血管の病気を引き起こします。

3.アテローム血栓症は全身の血管に多発するのが特徴です。血栓症を起こした方は、他の血管領域についても
  注意が必要です。


※光っている血管にカーソルを当てると血管名と疾患名が表示されます。

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世界における死亡原因の割合

1. アテローム血栓症は、死亡原因の第1位です(2002年WHO調べ)。

アテローム血栓症:虚血性心疾患、脳血管疾患、炎症性心疾患および高血圧性心疾患
† 調査対象は、WHO地域による加盟国
(アフリカ、アメリカ、東地中海、ヨーロッパ、東南アジア、および西太平洋)と定義した。

(資料:ATIS Webより引用)

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アテローム血栓症のリスクファクターは?

1.アテローム性の動脈硬化は数十年間かけて徐々に進行します。
2.進行を促進するリスクファクターには、高血圧症、高脂血症、糖尿病、および喫煙があります。
3.さらに、肥満や欧米型の生活習慣など、複数のリスクファクターがアテローム血栓症に関連しています。


※カーソルを当てた部分が拡大して光ります。
(資料提供:ATIS Web)

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アテローム血栓症を予防するには?

アテローム硬化は無症状で進行し、突然発症するため普段からの予防が重要です。
まず、喫煙の習慣がある方はすぐに禁煙をはじめてください。また、脂肪が多い食べ物や、甘い食べ物の摂取を減らして適度な運動をするように心がけましょう。
糖尿病や高脂血症などを伴っている場合には薬物療法を受け、動脈硬化をコントロール することが重要です。
薬物療法・・・抗血栓療法(抗血小板療法、抗凝固療法)




監修:吉村紳一先生(兵庫医科大学脳神経外科主任教授)


吉村紳一先生のウェブサイトに、より詳しい情報が掲載されています。

吉村紳一先生のウェブサイトへ



情報提供:サノフィ株式会社


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