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心筋梗塞について

虚血性心疾患のなかまです。冠動脈の血液の流れが悪くなると、心筋の酸素が不足してしまいます。
この状態が、狭心症や心筋梗塞などで、これらを総称して虚血性心疾患といいます。

< 狭心症>
 冠動脈の血管の中が動脈硬化のために狭くなり、心筋に血液が十分に送られなくなった状態をいいます。
 胸がしめつけられるように痛くなったり、息切れをおこしたりします。

<心筋梗塞>
 狭心症の状態よりもさらに冠動脈が狭くなって、血管が完全に詰まった状態になるため、血液が流れなくなり、心筋が死んでしまった状態をいいます。
激しい胸痛が長く続きます。

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心筋梗塞というのは動脈硬化に伴って起こる病気です。これまでは高齢者に多いと言われてきましたが、最近では食生活の欧米化などに伴って若い年代の方でも発症の可能性が高くなってきました。30代、40代、極端な例では、10代で心筋梗塞を発症する方もいらっしゃいます。

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心筋梗塞は非常に怖い病気です。色々な程度がありますので幸い数日間の安静で社会復帰できることもありますが、多くの方は、命に関わる状況になっているという自覚をしなくてはなりません。最も怖い点は不整脈が起こった直後急激に発生したり、または突然血圧が下がって命に関わる状況になることです。したがって、救急車を呼ぶまでの時間が短ければ短いほど、患者さんの予後が良いということが知られています。

●心筋梗塞の症状を発見したら躊躇なく救急車を!

 
心筋梗塞は、一刻の猶予もなく迅速な処置が求められます。実は、発病後病院に搬送されたら20分以内に心筋梗塞の正確な診断が下されて初期の治療が始められるのが望ましいとされています。あくまでも目安としてのことなので、20分を過ぎたから可能性がなくなるとかという問題ではありません。 このように時間を争う緊急性のきわめて高い病気であるため、心筋梗塞かもしれない、と思われる症状を発見したときには躊躇なく救急車を呼んでください。搬送中であっても患者さんの状態や症状は逐一搬送先の病院に伝えてもらえますので、病院到着直後からの迅速な対応が可能になります。

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心筋梗塞は、体質的に高血圧、糖尿病、 高脂血症(最近は脂質異常症とも言われる)、不整脈、低体温などがある方になりやすい病気です。 特に糖尿病の方は、動脈硬化の促進により 血栓ができやすく、 心筋梗塞の危険度が高いと考えられています。 また、高血圧の方も動脈硬化にかかりやすいうえに、 血圧が高くなることで血管が異常な収縮を起こしやすくなるため 心筋梗塞の可能性が高まります。 不整脈の方は、不整脈によって 血流が乱れ、血栓が作られやすく 心筋梗塞に繋がる可能性があります。 高コレステロールの方も 高脂血症になりやすく、心筋梗塞に繋がりやすい条件となります。 また、 体温が低い方は、末梢血管が収縮しやすく、 血圧が下がってしまうため、普段から体温が低い低体温の方は 心筋梗塞になりやすいとも言われています。喫煙の習慣がある方は 血管の異常収縮によって、血管がもろくなり、心筋梗塞を発症するのでたばこの吸い過ぎは厳禁です。このほかに遺伝にも関係しており、 高血圧になりやすい家系の方、動脈硬化になりやすい家系の方、 血管の壁のアレルギー反応を起こしやすい方は注意が必要です。

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心筋梗塞の症状は一般的に胸が苦しいという表現で言われることが多いのですが、この症状にも多様性があります。 胸の前面が圧迫されるように苦しいという方、胸が痛いという方、意外と多いのが、左肩や左の上腕が痛いという方もいらっしゃいます。 顎が痛い、歯が痛いということで、最初に歯医者さんに行った方もいらっしゃいます。特徴としては、症状の持続時間が非常に長いということです。 30分以上続くような冷や汗、冷感、また「死の恐怖を覚える」という表現をされる方もいらっしゃいます。そのような激しい症状が出る方は約半数です。 残りの半数の方は、前駆症状と言われている、本当の心筋梗塞になる前に症状を自覚されます。ただし、その時には持続時間が20分以内と比較的短くなり、それを繰り返すということが知られています。

         

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心筋梗塞予防には、正しい食事に十分な睡眠、ジョギングなどの適度な運度を心がけ、高血圧にならないよう配慮し、定期的に健康診断を受けて健康状態を把握するといった努力がとても効果的です。
喫煙習慣のある方は禁煙を心がけましょう。この他、入浴時の注意点としては、低めの温度のお湯につかる、入浴前にアルコールは飲まないなどの工夫も効果的です。
できることから実行し、心筋梗塞の予防に心がけましょう。



監修:上野高史先生(久留米大学病院 循環器病センター 教授)

上野高史先生のウェブサイトに、より詳しい情報が掲載されています。

上野高史先生のウェブサイトへ




情報提供:サノフィ株式会社


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