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*正常な関節と関節リウマチの関節
関節は、骨と軟骨がありその両サイドを包む関節包、さらにその内側にある滑膜というもので構成されています。
*関節リウマチの発症
滑膜が腫れることによって、関節液が貯留したり、あるいは軟骨の骨が壊れることによって、関節の痛み、
や腫れが出てきます。
関節リウマチの症状には、朝のこわばり、関節痛、関節炎、関節の変形などがみられ、複数の関節で同時に、
しかも左右対称に現れたり、慢性的に続くという特徴があります。また、全身の症状として、だるさ、疲労感、
脱力感、体重減少、食欲低下などがみられます。
進行すると、軟骨面が破壊され、最終的には骨が壊れてきます。
さらに進行すると、骨性の強直と言われる、関節の稼働域が失われ、骨がなくなった状態になります。
このように進行してしまうと、寝たきりになり、自分でトイレに行くことすらままならなくなるなど日常生活が困難になってきます。
関節リウマチは、全身の関節で起きる病気です。
関節リウマチは原因がわかっていない病気ですが、家族、親族に関節リウマチの方がいる方はなりやすい傾向があるといわれており、遺伝的な要因が多くの割合を占めています。
また、感染症などが免疫反応に影響を与え、免疫機能の異常によって関節の炎症が引き起こされるともみられています。
薬剤やワクチンなど、効果的な予防方法は今のところありませんが、日常生活の中で行って頂けることとして
適度な運動をする、バランスのよい食事をする、ストレスを避ける、手足を冷やさないようにする、などが予防につながります。
監修:松原司先生(松原メイフラワー病院 院長)
関節リウマチは完全に治すことが困難と言われていますが、最近では生物学的製剤の誕生によって
病状を大きく軽減させることも可能な病気となりました。