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第31回 「いいお医者さんネット」ニュースレター 6月5日号

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いいお医者さんネット会員のみなさまへ


吉田穂波先生 「月経量について」
中山久仁子先生 「代替医療(オータナティブ・メディスン)」
管理栄養士 金本りつ子先生のプチコラム 「ストレスに負けない食生活を」


 いつもいいお医者さんネットをご覧いただき、ありがとうございます。
 ひとは、女性男性問わず尿・便の量や回数についてなど自分のからだについて他人と比較することが難しいことは意外と多いのではないでしょうか。このような、人にいえなくて深刻に抱え込んでしまっている こころの悩み、日々の生活におけるストレスによって、原因不明のからだの痛みや病気を引き起こす人がとてもたくさんいると聞きます。
 今回のニュースレターでは、吉田穂波先生より、悩んでいる多くの女性のために「月経量について」を、原因不明の病気で苦しんでいる方へ統合医療を実践されている中山久仁子先生より「代替医療について」を、そして、こころの悩みやストレスによって自律神経のバランスが崩れがちな現代に負けないからだをつくるために、金本りつ子先生より「ストレスに負けない食生活を」、についてコラムを書いていただきました。

 まずは、吉田穂波先生のコラムからお届けします。


月経量について

よく女性総合外来で受ける相談内容として、 「他人の月経と比べたことがないからわからないけれど、自分の月経は、これで普通なんですか?」 「自分は月経量が多いのか少ないのかがわからない」というものがあります。

 さて、通常、出血というと、皆さんどんなイメージをお持ちですか? 指を切った、鼻血が出たなど、どんな出血の場合も、月経血以外の出血であれば出血した部分が固まり、自然に止血されるような仕組みになっています。固まった血はその後かさぶたになって傷が治った後にはがれ落ちます。

 それでは、月経血が子宮の中で固まってしまったらどうでしょうか?
月経というのは、妊娠のための仕組みであるということは皆さんもご存じだと思います。
赤ちゃんのもととなる卵が落ち着き、育つためのふわふわのベッド、これが子宮内膜です。子宮内膜は栄養たっぷりの柔らかい膜で、ピークの排卵日には約1センチまで厚くなります。受精した卵がやってこなければ、この膜を育てていた血管が収縮し、膜ははがれ落ち、血液で押し流されます。このときに子宮の中の血液が固まると、子宮から外に出てこられずに中で溜まってしまいますよね。不要になった子宮内膜をリセットし、次の妊娠に備えるために月経血には固まらないような物質が入っています。そのため、ナプキンにつく月経血はねっとりとしていますが、固まっていません。中に半透明の粘膜が見られることもあるでしょう。
 月経の初日から3日目までは量が多く、1時間ごとにナプキンを換える程度であっても、その後出血の量が減り、茶褐色になり、1週間ほどで終了すれば、ほぼ正常範囲内の月経量であると言えます。




 子宮内膜が厚くなっていく様子−卵が授かるための準備です


 さて、それでは、月経血の中に生レバーのような血の塊が混じっていたという場合は正常なのでしょうか。異常なのでしょうか。 もし、血の塊が500円玉程度であれば問題ありませんが、5-6cm以上の大きな塊である場合、これは月経血の量が多い、と判断されます。先ほどもお話したとおり月経血は固まらないような仕組みができていますが、それにもかかわらず固まってしまうということは、量が多くて子宮の中に溜まっている可能性があるということを示しています。

自分の月経量、月経痛が“他人と比べてどうなのか”、というのは難しいですが、“自分の中で“、
 ・もともとの月経量と比べてどんどん増えているのかどうか
 ・ナプキンを換える頻度が増えているのか− 一時間に一回だったのに、それでは間に合わない、など
 ・夜はナイト用の大きなナプキンで朝までもつ
 ・貧血症状(息切れ、ドキドキ、髪の毛や肌の状態が悪くなる、風邪をひきやすい、など)が出てきた
というポイントを比べてみてください。

 産婦人科における初診時の訴えの中で最も多いものが月経異常に関する訴えであり、全症例数の3割以上にのぼります。月経異常に関する悩みをオープンに出来る風潮が根づいてきた昨今、我慢するのではなく、産婦人科医に相談して安心することが一番の治療ではないかと思います。


吉田穂波
(産婦人科専門医・医学博士・ハーバード大学社会健康大学院・WGH(Women,Gender&Health)所属)

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代替医療(オータナティブ・メディスン)

 
 みなさんこんにちは。今日は「代替医療(オータナティブ・メディスン)」についてお話します。(注)
 日本人の私たちになじみのある「代替医療」は、鍼(はり)灸(きゅう)、漢方、がありますね。 また、西洋医学と代替医療の二つを統合した医療は「統合医療」と呼ばれています。

 代替医療の範囲は広くて、世界の伝統医学・民間療法や、保険適用外の新治療法も含んでいます。WHO、国際保健機構によると世界の人口比率からみると世界の医療の65〜80%をこのような伝統的医療が担っているそうです。これらの伝統的医療は西洋社会では「代替医療」と呼ばれています。

 具体例には、伝統中国医学(中薬療法、鍼灸、指圧、気功)、アユールヴェーダ(インド医学)、カイロプラクティック、ホメオパシー、リフレクソロジー、薬健康食品、ハーブ療法、アロマセラピー、ビタミン療法、食事療法、精神・心理療法、音響療法など多くの療法が代替医療に含まれ、とても沢山あります。これらの中には、まだ科学的に証明されていないものもありますが、近年、調査研究が進み、しっかりとした根拠のある治療法が証明されてきていますので、カイロプラクティックなど従来は効果がないといわれていたもので科学的に効果が証明された、というニュースを見ることがありますね。

 日ごろの診療の中で、西洋医学の検査、治療では、病気の原因がよくわからない、または治らない症状・病気に出会うことがしばしばあります。そんな時、私は漢方やホメオパシーを処方します。漢方もホメオパシーも「この症状・病気だから、この薬」という考え方をしないで、患者さんの体質やこれまでの病気など、患者さんを取り巻く環境も考慮して選びます。 特に、ホメオパシーは「病気は心と体を含めた人間全体のアンバランスである」と考えて、皆さんそれぞれの体の中にある治癒力を高め、バランスを取り戻すようにします。薬(レメディ)は安全性が高いので、妊婦さんやお子さんにも安全に使えることも魅力です。不快な症状が存在するとき、ホメオパシーは素晴らしい効能を発揮しています。

 一般の方には、どの代替医療が自分に合っているかを判断するのは難しいかもしれません。高額で効果のない民間療法が摘発されたりするなど、弱い立場にある病人の心のすきを狙った犯罪もあり、試してみることがためらわれることもあるでしょう。残念ながら、日本では代替医療を研究・評価する機関がありません。しかし、アメリカや英国では、アメリカ国立補完代替医療センター、英国代替医療研究所といった国立の代替医療の研究所があり、有用性が証明された代替医療を保険診療に導入するなど、代替医療を積極的に医療に活用しています。

 ゆめげんクリニックでは、現代西洋医学だけでなく代替医療を取り入れた治療も行い、一人ひとりの患者さんの体や環境に合った治療方法を探すお手伝いをしたいと思っています。

(注) 代替医療は、「補完医療」「相補医療」「補完代替医療」とも呼ばれます。

☆ホメオパシーでの治療をご希望のかたはconsultation@mefa.jpまでメールで御連絡下さい。

中山久仁子
(医学博士、有限会社メファ・マネジメント取締役、亀田ファミリークリニック館山医師)

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ゆめげんクリニック:http://jin-i.com/yumegen
ゆめげんクリニック・プロジェクトメールマガジン:http://jin-i.com/yumegen/back-issues
有限会社 メファ・マネジメント:http://mefa.jp/
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ストレスに負けない食生活を

〔ストレスと病気〕
 私たちは日々の生活の中で、何らかのストレスを感じているのではないでしょうか。ストレスと無関係な人は少なく、今では「ストレス社会」とまでいわれるようになりました。 仕事や人間関係によっておこる精神的なものや、疲労・暑さ・寒さによる身体的、1環境的なものなど、ストレスの原因は様々です。
 人間にはストレスから身を守るために、体調をコントロールする力がもともと備わっています。それは、自律神経やホルモンの働きによって調整されています。しかし、長期的に過剰なストレスが身体に加わると、自律神経が乱れ、交感神経ばかりが働き、常に身体が緊張状態になってしまします。その結果、血管の収縮や免疫力が低下し、様々な病気を引き起こします。
 身体にもたらす具体的な影響として、神経症・躁うつ症・不眠・イライラ・思考能力低下・食欲不振・過食・めまい・肩こり・頭痛・下痢・胃 十二指腸潰瘍などの症状が現れます。また免疫力が低下することで、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすく、回復も遅くなります。さらに全身の機能が低下し、糖尿病・肥満・心筋梗塞・脳梗塞など命に関わる大きな病気にもつながります。

〔ストレスにより失われる栄養素〕
◇ビタミンC
身体にストレスが加わると体内のビタミンCが普段の何倍もの速さで消耗されます。さらに喫煙すると有害物質を解毒するために、体内のビタミンCの消耗は高くなります。
不足すると疲労感が強くなり、毛細血管がもろくなりやすくなります。
一日100mgが目標です。ストレスを強く感じる方、喫煙する方は400mgを目安にしましょう。一度に多量摂取しても過剰分は体外に排出されてしまうので、食事毎にジュースや果物でこまめに摂取しましょう。
100mgの目安: いちご 10粒、キウイ 2個、100%グレープフルーツジュース 200cc、菜ばな 80g、ブロッコリー 90g、赤ピーマン 1/2個
◇タンパク質
ストレスを受けることで、タンパク質の分解が過剰に行われ消耗が進みます。
不足すると体のだるさ・むくみ・頭の回転が悪くなったり、免疫が低下し血管障害を起こすことになります。
良質なタンパク質をしっかり食事で摂りましょう。ただし、脂肪分の多いお肉などは控えめにしましょう。

〔ストレスに対抗する栄養素〕
◇ビタミンB1
ビタミンB1は、糖分を代謝するために欠かせない栄養素です。糖分は、頭の回転を良くしたり、体を動かすためのエネルギー源として必要です。また神経機能を正常化する働きあります。
不足すると、疲れやすく、イライラしたり神経症状が起こりやすくなります。
ビタミンB1は体内に蓄えることができないので、毎日の食事に取り入れましょう。
玄米・胚芽・ぬか・豚ヒレ肉・タイ・うなぎ・鶏レバーに多く含まれています。
◇マグネシウム
マグネシウムは、血管を広げ血圧を下げたり、筋肉の動きを調節したり、神経の興奮を鎮める作用があります。
不足するとイライラしたり、ストレスを感じやすくなります。
アーモンド・バナナ・ほうれん草・大豆・乾燥ひじきなどに多く含まれています。
◇カルシウム
カルシウムは、丈夫な骨や歯の維持や形成の働きのほか、神経の興奮を抑制する作用もあります。
不足すると肩こり・腰痛・イライラが生じることがあります。
一日600mgを目標に摂取しましょう。
一食分の目安: 牛乳1杯200cc 231mg、チーズ20g 200mg、煮干し10g 220mg
その他、小松菜・水菜・モロヘイヤ・ジャコなどに多く含まれています。

〔ストレスと上手につきあうポイント〕
1.食事は緑黄色野菜をしっかりと摂取し、良質たんぱく質・乳製品・海藻類・きのこ類・果物をバランスよく三食に分け、規則正しく食べましょう。
2.食事はゆっくりとリラックスしながらとりましょう。
3.十分な睡眠をとり、ゆっくりと入浴をするなどリラックスできる時間(休息)をとりましょう。
4.軽く汗をかくぐらいの適度な運動は、血行が良くなって代謝もあがり、ストレスを発散することができます。逆に激しい運動は体が疲れてしまい、かえってストレスを受けやすいので注意が必要です。

ストレスは、健康の三大要素(神経、免疫、ホルモン)を全て乱してしまいます。ストレスの原因を解消することは無理としても、日常生活の工夫と心がけ次第で軽減することはできます。ストレスに負けない食習慣を身につけ、病気の予防と改善に役立ててください。


管理栄養士 金本りつ子

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次回は6月19日に発行予定です。
ご質問などは随時受け付けておりますので、どんなことでもお気軽にご連絡ください。また、患者さんご自身が体験されたことをメッセージとしてサイトから発信してくだされば、さらに多くの患者さんのためになると確信しています。ご投稿お待ち申しあげております。

平成21年6月5日
キュアグレーズ株式会社

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