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第32回 「いいお医者さんネット」ニュースレター 6月19日号 |
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中山久仁子先生 「健康な体を維持して、病気にならないために〜予防医学について〜」
いつもいいお医者さんネットをご覧いただき、ありがとうございます。
先週の土曜日、乳がん患者さんの会に参加させていただいて、埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科の大西秀樹先生のお話を聞いてまいりました。
大西先生は、「患者さんといかに情の交流をもつか、いつも情が通じる医療を心がけている」と仰っていました。ご自身ががん患者さんの心のケアをするにあたり、いろいろな手記や過去の実話などを読んだり観たりして(このときは、タイタニックで最後まで救命ボートに乗らず演奏を続けた演奏隊を例に挙げ・・・)、「素晴らしい人間がいること、そして事実として不幸があるということを知っておくようにしている」とお話されていました。
ご経験のなかからいくつかの例を挙げながら「いいケアは人を喜ばす、まわりを幸せにする」と仰っていましたが、相手を思い、情の交流を持ちたいと願いながら行うケアからは”いいケア”が生まれるのでしょうし、そういったなかでケアを受けた人が喜びを見出し、ケアをした人・受けた人という当事者だけではなく、まわりのすべてを幸せにするのではないかと感じました。
大西先生より、当日配布された資料がウェブサイト上に掲載されました。お時間ある折にご覧ください。
◇大西秀樹先生のウェブサイトトピックス
http://www.e-oishasan.net/doctors_site/onishi/topics.html
さて、それでは中山久仁子先生のコラムをお届けします。
なお今回は、都合により吉田穂波先生のコラムおよび金本りつ子先生のプチコラムをお休みさせていただきます。誠に申し訳ございません。
■健康な体を維持して、病気にならないために〜予防医学について〜
前々回のコラムの最後にも触れましたが、日本人の三大死因「がん、心血管障害(心筋梗塞など)、脳血管障害(脳梗塞など)」の4割は生活習慣が原因で病気になっています。
これは裏返すと、4割は予防可能・もしくは発症を遅らせることができるということですね。
素晴らしいですことですよね。今日は、病気は天から降ってくるものではなく、私たちの心がけで、行動で、病気が防げるというお話です。
さて、その生活習慣病の原因には、個人差がありますが、三大原因は「飲酒」「喫煙」「肥満・運動不足」と言われています。これらの生活習慣が乱れると、身体全体のバランス(特に免疫系のバランス)が崩れ、身体の仕組みが正常に機能しなくなり、病気になるのです。 「がんと免疫って何の関係があるの?」と思われるかもしれませんが、とても深い関係があります。もともと、私たちの体はいつも古い細胞から新しい細胞に生まれ変わっています。その新しい細胞の中にはがんになり易い、がんのような細胞も偶然生まれてくるのですが、そのような新しい細胞が生まれてきた場合、私たちの免疫系の細胞が速やかにその細胞を破壊して食べてしまうのです。ですから、免疫系が弱っていると、こういったがんになり易い細胞を殺すことができず、癌細胞が増殖してがんという病気になってしまうのです。
さて、具体的には何をすればいいかといいますと、まず日々の生活を見直してみてください。ポイントは以下の5つになります。
1.たばこ
2.お酒
3. 適切な運動、肥満にならない
4. 食事バランス
5. ストレスと睡眠
まず、たばこですが、「たばこを吸うと肺がんになり易い」という関係はよく知られていますが、実は、全身のありとあらゆるがんになり易くなります。例えば、のど、食道や胃、肝臓、腎蔵、膵臓、膀胱、子宮のがんなどです。本人の喫煙だけでなく、周囲の喫煙者のたばこの煙による受動喫煙でも健康を害するため、ぜひたばこを吸っている方はやめていただければと思います。「ニコチンがないと辛い」というニコチン依存になっている方もいるでしょう。そんな時はぜひ禁煙外来を受診してみてください。きっとお役に立てると思います。
次にお酒ですね。1日にお酒1合、ビール1本程度で、毎日でなければそれほど問題になりません。でも毎日この2倍量、例えばお酒2合、ビール2本を飲むようでしたら要注意です。もし、自分で量を減らせないときは、こちらも外来で相談したり、栄養士の栄養相談で情報を得て、応援してもらいましょう。たばこもお酒も癖になると中毒になって自分ではなかなかやめられませんので、ぜひ専門家の助けを借りてください。
最後に、ストレスと睡眠です。睡眠は私たちの疲れをとるだけでなく、免疫力も高める作用があります。そして、「ストレスのないこと」でも免疫力が上がります。ストレスの多い現代社会といわれていますが、私たち自身の考え方によってストレスを減らすことはでできます。それは、物事をよくとらえること、ポジティブシンキングです。嫌なことがあっても気にしないということも大切です。自分の中に不幸をため込まない癖、「幸せになる考え方」の癖をつけることによって、ストレスのない生活を送りましょう
今日は、病気にならない生活習慣についてお話ししました。ご自分に当てはまる部分があれば、それをなくす生活を習慣にして身につけてしまいましょう!
中山久仁子
(医学博士、有限会社メファ・マネジメント取締役、亀田ファミリークリニック館山医師)
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次回は7月3日に発行予定です。
ご質問などは随時受け付けておりますので、どんなことでもお気軽にご連絡ください。また、患者さんご自身が体験されたことをメッセージとしてサイトから発信してくだされば、さらに多くの患者さんのためになると確信しています。ご投稿お待ち申しあげております。
平成21年6月19日
キュアグレーズ株式会社
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