■生活習慣の改善
生活習慣を改めることも重要な治療の一つです。つまり動脈硬化を起こす危険因子（リスクファクター）といわれる、糖尿病、高血圧、脂質異常症、これらの基礎になるものが生活習慣の乱れであるといえます。 肥満を中心とした症候群が高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の基礎になりますので、ダイエットをしたり、運動を習慣にすることが治療の大きな柱として存在します。 またそれに加えて煙草を吸わないようにすることも虚血性心疾患の治療において非常に重要なことです。
■薬剤による治療
いくつか重要な薬剤があります。例えば狭心症の症状をとるための薬剤も存在しますし、血液をさらさらにする薬剤もあります。 あとは薬剤によってコレステロールを下げることも大切です。またコレステロールだけではなく血圧、糖尿病なども一緒に治療することも非常に重要です。
■血行再建術
血行再建術とは血流を再建する治療です。これには大きく分けて２つあります。一つは冠動脈と大動脈をつなぐ、バイパス術と呼ばれる手術です。これは実際に胸を開けて血管をつなぐ治療になります。
もう一つが近年バイパス術より多く行われている、心臓のカテーテルを用いて血管の中から治療するカテーテル治療です。
PCI（Percutaneous Coronary Intervention）いわゆる冠動脈インターベンションと総称されるものですが、それによって冠動脈の血行再建を行うことが非常に多く行われています。