不整脈とは?

心臓は“ポンプ”としての作用を有し、この世に生を得てから死に至るまで一刻も休まず血液を循環させ続けています。“ポンプ”の作用を有するものには全て一定の速さがありますが、心臓における正常な脈拍は、大体安静時で1分間に60〜100の間です。この範囲では、心臓のポンプ作用が非常に効率よく機能します。‘脈が規則正しくない’とか‘脈が乱れる’‘脈がとぶ’といった脈拍の乱れを不整脈であると考えられていました。しかし、実際には、脈拍が規則正しくても1分間の数が異常に多い場合や、その反対に極端に少ない場合があり、これらも広い意味での不整脈の種類の中に入れて考えられます。

■不整脈に対する先進的な診断と治療を行っています。


難治性あるいは難解な不整脈に対して、124チャンネル心内電位解析装置、心内腔エコー装置、磁気立体マッピング装置(electroanatomical mapping system)などの先進的な解析装置を用いて診断と治療を行っています。不整脈の治療にあたっては、茨城県における治療センターとして400例以上の種々症例に対して薬物療法(治験薬も含む)および非薬物療法(カテーテル・アブレーション、ペースメーカー治療、植込み型除細動器)を各症例で選択し、最良の治療を行っています。 特に難治性不整脈である基礎心疾患を有する致死性心室性不整脈のカテーテル・アブレーション、心房細動のカテーテル・アブレーションでは独自の治療法を確立し非常に良好な治療成績が得られております。