糖尿病が起こす病気_糖尿病性動脈硬化症

糖尿病と血管障害

 糖尿病は、非常に微小な血管を痛める、微小循環障害、血管の中の中膜という部分に強く障害をもたらす中膜硬化症、骨盤、或いは大腿動脈といったそういったクラスの血管の動脈硬化である粥状動脈硬化、というこの3段階で血流障害を招くため、動脈閉塞症が重症化しやすいと言われています。

ABI検査について

腕と足首の血圧を測ることで末梢動脈疾患(動脈閉塞症)の診断ができます。 この検査方法をABI検査と言います。
ABI検査では腕と足首の血圧の比を 測定し、血管につまりがないかを調べます。つまりがない場合は
足の血圧>腕の血圧 となりますが、
末梢動脈疾患(PAD)によって足の血管につまりができると
足の血圧<腕の血圧となってしまいます。
ABI値が0.9以下の場合、
末梢動脈疾患 (動脈閉塞症)の可能性があります。

アメリカの心臓病協会や、日本の糖尿病協会ではこのABI検査を定期的に受診することを推奨しております。

ABIの評価基準

治療法の違い

糖尿病の方で動脈閉塞症を発症されている方は、糖尿病で無い方と比べて非常に、末梢への血行再建のためのカテーテル治療やバイパス術が必要になります。足首の辺りにバイパスをする。或いは膝の下の血管、細い血管にカテーテルを治療しなければいけないという事で糖尿病で無い方と大きな違いがあります。