パーキンソン病について

パーキンソン病とは

パーキンソン病は、脳の中の神経に異常が起こることで発病します。

若い人には少なく、60歳以降にみられることが多いとされます。

脳は、大脳、小脳、脳幹(のうかん)に分かれます。パーキンソン病では、脳幹の「黒質(こくしつ)」という部分と、大脳にある「線条体(せんじょうたい)」で異常が起こっていることが明らかにされています。

黒質にはドーパミンの産生細胞があり、黒質から神経繊維を通って線条体へ送られます。

何らかの原因でそのドーパミンが減少していくのがパーキンソン病です。

パーキンソン病の症状には、「振戦(しんせん)」「固縮」「無動」の3つがあります。

振戦(ふるえ)の特徴は、「静止時振戦」といわれ、じっとしている時に手や足にふるえが現れます。

はじめのうちは手足のふるえが見られ、次第に手足が硬くなる固縮、動くにくくなる無動へと症状が進行していきます。

 

脳のドーパミンが減ることによりパーキンソン病になりますが、原因自体ははっきりしていません。

高齢者になると必ずドーパミンの分泌量は減っているため、パーキンソン病になる要素はほとんど全員が持っています。

しかし皆がパーキンソン病を発症するわけではありません。

遺伝的なものは一部であり、ほとんどの場合は遺伝とは無関係です。

パーキンソン病の外科的治療

パーキンソン病の治療の基本は投薬治療になります。また、運動機能の低下を防ぐためにリハビリテーションも行います。

しかし長期の服薬による、ウエアリングオフ現象(薬の効果がある状態と、効果が切れた状態の差が激しいこと)などの出現や、服薬による幻覚などの副作用など、一定の条件を満たした場合に手術療法が行われることがあります。

外科的治療では、頭蓋骨に小さな穴をあけ、脳の視床下核と呼ばれる部分に細い電極を埋め込みます。

この電極を外から刺激することにより、ウエアリングオフ現象が改善し、薬が効いた状態が続くようになります。

外科治療を受けた人は症状にあわせて電気刺激や薬のバランスを調整するため、数か月に1回外来で診察を行います。

治療後の生活で気を付けること

進行したパーキンソン病患者さんでは転倒には気を付ける必要があります。

足の動きが鈍っているため、バリアフリーにするなど家の構造を考えたり、一生付き合っていく病気であるという認識を持つことが重要です。

また、ドーパミンのお薬は一生飲む必要があります。


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