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Dr.KIMIHIKO MASUDA's
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益田 公彦先生

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喀血について

喀血とは

喀血(かっけつ)とは肺や気管支などの血管から出た血液を咳と共に吐き出す症状を指します。似た言葉に吐血(とけつ)がありますが、吐血は食道や胃などの消化管からの出血が吐物に混じって吐き出される症状を指します。吐血の場合、吐き出された血の色は茶色や褐色であることが多いのに対し、喀血の場合は真っ赤な鮮血が吐き出されます。鮮血の場合は泡が混ざっていることもあります。

喀血と吐血の違い

喀血 吐血
出血箇所 肺や気管支 食道、胃などの消化管
排出方法 咳や痰と共に排出 嘔吐により排出
血の色 鮮血 茶色や褐色
特徴 泡立つ、固まりにくい 固まりやすい

喀血の原因

喀血の原因としては肺アスペルギルス症、気管支拡張症、肺非結核性抗酸菌症(MAC症)、肺結核のような呼吸器感染症や肺がんなどの悪性腫瘍が考えられます。割合としては肺非結核性抗酸菌症や肺アスペルギルス症などの治療に難渋する感染症が半分ほどを占め、気管支が炎症を繰り返して生じる気管支拡張症が4分の1程度を占めています。

喀血の原因(基礎疾患)
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喀血の治療

喀血の主な治療法としては「止血剤で止血する」「ゲル状の薬剤で出血箇所を塞ぐ」「コイルで出血箇所を塞ぐ」といった方法があります。 大抵の場合、まず初めに止血剤の内服や点滴により止血を行います。止血剤によるコントロールが困難な場合はカテーテルによる治療、すなわち気管支動脈塞栓術(Bronchial Artery Embolization : BAE)を検討していきます。喀血をきたしている患者さんの多くは、造影剤を使ったCT画像による3D血管解析を行うと、気管支動脈は屈曲蛇行しながら異常に発達していたり、気管支動脈径が異常に太く拡張していることが確認されます。

カテーテル治療は、血管の中に親カテーテルと呼ばれる径1.5mmほどの管を挿入して行う治療です。親カテーテルを股の付け根の大腿動脈から挿入し、さらにその中に0.8mmほどの細い子カテーテルを挿入させ、肺の中で出血している箇所まで到達させます。細いカテーテルの先端からゲル状の薬剤を注入することで、出血箇所を塞ぐ方法が一般的に行われてきました。この治療法は後述のコイル治療と比較すると行いやすい治療法となりますが、しばらくするとゲル状の薬剤が流されてしまい再度喀血を起こす可能性が高くなります。コイルによる治療は出血している箇所まで到達させたカテーテルの先端からコイルを押し出し、血管を永久的に詰めることで出血を止める治療法です。ゲル状の薬剤と異なり、詰めた場所にずっと残っているため再喀血の割合は低くなります。

コイル治療

喀血の主な治療法

止血剤 カテーテル治療
ゲル状の薬剤で塞栓 コイル塞栓
治療方法 止血剤の注射やのみ薬で一時的に喀血を止める。 出血箇所までカテーテルを到達させゲル状の薬剤を注入し出血箇所を塞ぐ。 出血箇所までカテーテルを到達させ出血箇所をコイルで詰めることで塞ぐ。
特徴 服薬や点滴で治療できる一方、効果は一時的のため再び喀血を起こす。 広く行われている治療方法。しばらくすると薬剤が流され再度喀血を起こす可能性がある。 治療の専門性が高く実施している施設が少ない。再喀血の可能性が他の治療法より低い。

止血ができれば完治したことになる?

喀血は肺の病気が原因で起こることが多く、止血しただけでは根本的な治療とは言えません。例えば肺非結核性抗酸菌症や肺アスペルギルス症などの慢性感染症が原因となっている場合は、その感染症の治療をしっかり行うことが重要となります。喀血を来たす原因の治療とカテーテル治療との両輪で治療を進めていく必要があります。

再発について

喀血は一度止血しても再発することがあります。当院の治療実績としては治療後3年を見た場合、85%の患者さんは止血できているのですが残りの15%程度の患者さんが再発しています。特に慢性的な感染症が背景にある喀血の場合は、喀血のコントロールが難しいケースが多く、肺非結核性抗酸菌症や肺アスペルギルス症では再発率が高めになっています。

治療後に気をつけること

感染症による喀血を起こした人は再発をさせないため、抗菌薬(抗生物質や抗真菌剤)を内服して感染症をコントロールすることが大切です。また喀血は多くの場合動脈性の出血のため、血圧が高いと喀血しやすいでの、血圧をコントロールする必要があります。喀血は肺や気管支の病気が原因となりますので喫煙も避けるべきです。

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