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Dr.MICHIYUKI MIYAMOTO's
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宮本 倫行 先生

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脳卒中について

脳卒中とは

 脳卒中には大きく分けて血管が破れる病気と血管が詰まる病気があります。血管が破ける病気には脳出血くも膜下出血があり、血管が詰まる病気には脳梗塞があります。

 患者さんから「脳卒中ってほんとに突然起こるんですね」とよく言われるのですが、そのとおりで突然起こることが大きな特徴です。「昨日まで元気だったのに」「さっきまで元気だったのに」と周りの方も驚かれることが多いです。もちろん予防が一番大切ですが、もし脳卒中になってしまったら、すぐに救急車を呼び脳神経外科のある病院にいって治療を受けてください。

 血管が詰まるタイプの病気である脳梗塞に関しては一つポイントがあります。それは高血圧や糖尿病といった生活習慣病の結果として生じる脳梗塞もありますが、そうではなく心臓の不整脈で血栓ができて、その血栓が脳の血管を詰まらせてしまうタイプの脳梗塞もあるということです。必ずしも生活習慣病のある方だけに起こるものではないということは知っておいていただきたいと思います。

脳卒中の分類

原因について

 脳出血を起こした患者さんを見てみると高血圧の既往歴がある方が圧倒的に多いです。くも膜下出血に関しては生活習慣病が関係ないわけではありませんが、脳動脈瘤があるということがリスクとなります。脳動脈瘤は様々な方にできますが、患者さんとしては女性が多く、年齢層は60歳から80歳くらいの方に多く見られます。

一方で脳梗塞は多くは生活習慣病の結果として起こるものが一番多いです。したがって高齢者の方に多くなってくるので70歳以降の方が発症しやすいという傾向があります。また脳梗塞は男性の方に多くみられます。脳梗塞は男性に多くて、くも膜下出血は女性に多いということになります。

予防について

 予防については生活習慣病の改善が一番だと思います。つまり、糖尿病や高血圧、高脂血症をしっかりとコントロールしていくのが重要です。なかでも一番手軽に始められるのが禁煙だと思います。私自身は一回も煙草を吸ったことがないため、禁煙の苦しみが理解できないこともあってか、患者さんになかなか禁煙を導入させてあげることができなかったりするもどかしさはありますが、禁煙が一番お金もかからず予防という意味では有用だと思います。また運動することも効果的です。ただ歩くというよりは少し汗をかくような運動を水分を十分にとった上でやると脳卒中の発症率がより減ってくるだろうと思います。

電子煙草は禁煙になるか

最近普及している電子煙草についてもよく聞かれますが、基本的には普通の煙草と同じ扱いになると言われてきています。すなわち普通の煙草じゃなくて電子煙草にしたから禁煙になっているということにはならないということです。

合併症について

 合併症については、そもそも脳梗塞自体が再発率が非常に高い病気なので、そのあとの内服治療や運動治療、生活習慣の改善が非常に重要になってくると思います。また、生活習慣病のある方は腎機能が悪かったり心機能が悪かったりすることが多いので全体的に診ていかないといけないと思います。

 脚の血管の病気や心臓の血管の病気をお持ちの場合発症しやすいとも言われていますが、現実問題としては脚の血管はそれほど関連性が高くないと考えています。心臓の血管の病気は、頚動脈狭窄に関して言えば冠動脈狭窄のある人の3割に頚動脈病変があって、頚動脈狭窄のある人の3割に冠動脈病変があると言われているれているので、こちらは関連性が高いと言えます。

帝京大学附属病院へ搬送される患者さんの数

 脳梗塞に関しては年間およそ15例くらいなのでそれほど多くありません。くも膜下出血については40人から50人程度の患者さんが搬送されてきます。