クリッピング術は、全身麻酔をかけ、皮膚を切って頭の骨を外し、顕微鏡で拡大しながら脳の奥に隠れている脳動脈瘤を探し出してクリップでつぶす治療法です。
脳や周囲の血管や神経を傷つけることなく脳動脈瘤を露出してクリップするよう、細心の注意を払って行います。
開頭手術であるため頭に傷はできますが、髪の毛で隠れるような場所を選んで行いますので、多くの場合、手術後に傷が目立つようなことはあまりありません。
髪についても、未破裂脳動脈瘤の場合は必要最小限、一部の髪を切って手術を行うことがほとんどです。
クリッピング術のメリットとしては、カテーテル治療と比べて根治性が高いということが挙げられます。
カテーテル治療の場合は追加治療と言って術後の経過を見ていて隙間が出来てきたときに2回目の治療を行うこともありますが、クリッピング術の場合は再治療になることはそう多くありません。
クリッピング術のデメリットは、開頭手術であるため、体の負担がカテーテル治療よりも高くなることと、入院期間や日常生活に戻るまでの期間がカテーテル治療に比べて長くなることです。
あとは、手術の際に脳や周囲の血管、神経を傷つけてしまう可能性も、カテーテル治療よりも高くなります。
クリッピング術に使用されるクリップは、チタン等体に適合する金属を使ったものであるため、頭の中に金属を入れるからと言って何かが起こるようなことはありません。
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