リハビリの継続については患者さんのご家族の意向もありうまくいきます。
しかし、患者さんが自己判断で勝手に薬をやめてしまう場合があります。これは大きな問題です。
専門医がどんなに頑張っても、患者さん本人が予防しないといけないのです。
「脳卒中 予防に勝る 治療なし」です。
生活習慣病の進展は5つの段階があります(*図14)。
不適切な生活習慣。
境界領域。
メタボリックシンドローム。
危険因子としての生活習慣病。
疾病としての生活習慣病。
最後には寝たきり・認知症になります(*図15)。
寝たきり・認知症になりたくなければまずは脳卒中予防です。
そして脳卒中予防にはリスク管理、さらには心臓病が脳卒中の原因になるのでここも管理していく。
結局行きつくところは禁煙・減塩・減量といえます。
私は禁煙活動にもとても力を入れています。
WHOは4つの危険因子と4つのNCDを提唱しています。
NCDというのは非感染性疾患(*図17)。
タバコ、不健康な食事、運動不足、有害なアルコールの使用の4つの危険因子があると、心血管疾患、糖尿病、がん、慢性呼吸器疾患になってしまいます。
さらには、予防ということにも力を入れています。
脳梗塞の発症再発予防は、禁煙・減塩・減量です。(*図18)。
あとはリスク管理です。
それでも脳卒中が発症してしまった場合、投薬や外科治療、血管内治療を行います。
発症してからの治療はあくまでも予防を前提にしているスタンスをとっています。
公益社団法人日本脳卒中協会の脳卒中予防十か条(*図19)等を活用して啓発活動を行っています。
しかしこれは脳卒中になる前の予防十か条です。
脳卒中になってしまった人はどのように再発予防をするかということで、私が公益社団法人日本脳卒中協会で脳卒中克服十か条を作りましょうと提案し、公募して、みんなで選んで作りました(*図20)。
脳卒中になってしまうと大変です。
なって頑張るよりもならないように予防することが重要です。
「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後に薬(*図21)」
これが脳卒中予防の1番大事なところです。
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