◆睡眠導入剤の種類
●ベンゾジアゼピン系(従来使われてきた薬剤)
レンドルミン、ハルシオン、サイレース、ロヒプノール、ベンザリン、デパスなど
●非ベンゾジアゼピン系(さらに副作用が少なく進化した薬剤)
マイスリー、アモバンなど
●メラトニン受容体作動薬(睡眠リズムの修正作用あり)
ロゼレム
◆睡眠導入剤の副作用
最近の薬剤は非常に副作用が少なくなっています。しかし、ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤というのは、やめるとかえってリバウンドを起こす反跳性不眠になることがあります。
また、睡眠導入剤そのものが眠気を出す、ふらつきの原因になったり転倒の原因になったりするという副作用があります。
非ベンゾジアゼピン系の最近の睡眠導入剤は、より自然睡眠に近い効果を得られるようになってきています。
◆睡眠導入剤の選択
まず睡眠導入剤は布団に入っている間だけ効いていて、布団から出た瞬間に効果は消えているのが理想です。
ところが長い時間効きすぎると朝起きたときに眠気が残り、場合によっては昼間までぼーっとすることもあります。
このような睡眠では、薬剤を使うメリットがなくなってしまうため、早く切れる薬剤、お布団から出たときにまず切れている、これを前提に考えます。
選択の仕方としては、薬剤の半減期をバロメーターに分類しています。超短時間型といって、半減期が6時間未満まで短く、その中で副作用が少ないという薬剤から選んでいきます。
今使っている薬剤では朝まで効果が続かず、どうしても早く目覚めてしまうという際に少しずつ半減期の長い薬剤に変えていくというのが一般的な使い方、正しい使い方だといえます。