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血管再生治療

◆血管再生治療について

 人間の体の中の色々な細胞の元になる細胞は骨髄と呼ばれるところに存在しています。血管の元になる細胞もその骨髄の中に存在しています。その必要な細胞を患者さんから採らせていただきます。採った細胞を患者さんの虚血が起こっている障害がある筋肉の中に注射の針で植えていきます。このような治療を細胞移植による血管再生療法と言います。


◆血管再生のメカニズム

 細胞を使った血管再生治療はとても効果がありますが、一方で治療した30%の人には全く効果がありません。効果のあった人の結果を見てみると全く新しい血管ができるわけではなく、ほとんど見えないような血管ができます。血管造影をすると血管が生えたように見えますが実はそうではありません。人間の体はうまくできていて、血管が詰まったり細くなったりすると自らの力で側副血行路というバイパス血管ができるようになっています。ところが重傷になりますとその血管にも血流が行かなくなり、血液が枯れた状態になってしまいます。細胞治療を行うと細く見えないような血管ができて、そのような元々あった血流を回復させます。するとあたかも新しく大きな血管ができたかのように見えますが実は小さな血管ができているだけなのです。  
 また今までは血管再生治療で入れた細胞、移植した細胞が血管になると思われていました。しかし、それらの細胞の多くは入れるとすぐ死んでしまい、死んでしまった細胞の中から血管を作り様々な増殖因子と呼ばれるものが出て血管が再生されるということが分かってきました。


◆血管再生治療の適用

 現在は保険診療の問題もあり、厚生労働省で血管再生治療というのは先進医療で認められています。日本全国に20施設ほど、この治療を保険診察で行える施設があります。ところが治療を行える条件があります。その条件というのは切断が迫っている方、あるいは他に治療法がない方ということになり、条件を満たす方のみ細胞を使った再生医療を認められています。