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脳卒中予防

脳卒中予防

脳卒中の予防で、最も重要なのは血圧の管理です。高血圧が動脈硬化の一番のリスクで、脳出血にも脳梗塞にも関係してきます。血圧管理をまず最初の突破口として、予防を始めることが良いのではないかと思います。また、糖尿病がある方は、血圧管理とともに血糖管理も必要です。その場合は、お酒も控えましょう。
酒は百薬の長と言いますが、一日20グラムを超えると動脈硬化を促進する方向に働きやすいです。飲む場合は20グラム位まで。具体的には、ビール中瓶1本か日本酒1合位までが良いでしょう。

基礎疾患の予防・治療


こまめに血圧測定

まずは、血圧を朝と晩、毎日測りましょう。忙しい方、面倒な方は最低でも朝1回、朝ごはんを食べる前に座って一呼吸おいてから測りましょう。
血圧計は、しっかり上腕に巻いて心臓と同じ高さで測るものを使用。そして記録していくことで、「今日は高いな」といった意識を持つことが大切です。併せて、体重も測っておくことで、さまざまな体調の変化に気づくことができます。
数字を把握することで、健康管理のモチベーションを上げることにつながりますので、ぜひ実践してください。

まず数字を把握することで、健康管理のモチベーションを上げることは重要なことだと思います。

食事・運動療法


偏りのある食生活は
脳卒中リスクを高めます

血圧の対策としては、何と言っても塩分摂取制限が効果的です。刺身であれば、醤油をつけずに食べたり、レモンをかけて食べることがおすすめです。他の食材でも、レモンなどを上手く使うことで、香りや彩りという面で少しでも食欲を落とさないような工夫が大切です。

日本の食生活は、ファーストフードによって大きく変化しました。ワンコインで高カロリーなものが簡単に手に入ってしまうのです。極力、ファーストフードは避け、バランスを考えた食事と、ウォーキングなどの適度な運動をすることが大切です。