末梢動脈疾患の治療法には心臓の動脈硬化と同じで
○薬物治療
○カテーテル治療
○手術による治療
の3つの方法があります。まずは薬物治療を始めてそれでも効果が不十分な場合カテーテル治療や手術による治療を行うことが多くなっています。
カテーテル治療は下肢の場合、場所によって成績が違うということがわかっています。腸骨動脈という血管に対するステント治療は非常に成績がよく再発率も低く長期成績が良いため、
腸骨動脈に対する治療についてはカテーテル治療を勧めます。一方で太ももの領域に関してはステント治療の成績は今ひとつ優れていません。太ももは非常に動きの激しい部位なためステントが切れてしまうことがあり、そのことも成績の良くない原因となっています。
また、膝から下に関しては最適な治療法がまだありません。間欠性跛行の段階で膝下を治療して治るということは再発率が高いためあまり期待はできません。 ただし、足が潰瘍になり切断を迫られた場合においてはカテーテル治療は切断を回避するための有効な治療法となっています。
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