石口恒男先生のウェブサイト

子宮筋腫の動脈閉塞術(UAE)

子宮筋腫の治療法には、

 
  1. 手術で子宮または筋腫を摘出する
  2. ホルモン治療で生理を止める
  3. 鉄剤、鎮痛剤などで貧血や痛みをおさえる

などの方法があります。最近、これらに加えて、子宮動脈塞栓術が注目されています。大腿の付け根から挿入したカテーテルを子宮の動脈に進め、塞栓物質(ゼラチンスポンジ)を注入して筋腫への血流を遮断することによって筋腫が壊死し、縮小します。治療効果が確実でお腹に傷がつかず、子宮、生理が残ること、入院期間が短いことなどが特長です。

対象となる患者さん

子宮筋腫による症状(生理の出血が多い、貧血、強い生理痛、お腹のしこり、圧迫感、便秘、尿が近いなど)があり、手術を希望されない患者さんが対象となります。当院では婦人科の医師と放射線科の医師がそれぞれ面談を行い、様々な選択肢を含めてご説明した上で治療法を決定しています。なお、妊娠への影響は少ないと考えられますが、将来妊娠を希望される方にはお勧めしておりません。

手技の様子、実績

子宮動脈塞栓術は血管撮影室で局所麻酔下に行います。私たちは治療の時間を短く、エックス線の被ばくを最小限にするため、左右の動脈から同時に塞栓を行っています。これまでに70人以上の治療経験がありますが、、90%以上で出血、月経痛などの症状が改善します。筋腫の体積は1年で約半分に縮小します(図 1)。入院期間は3〜6日です。また、子宮筋腫には子宮腺筋症という病気が合併することがありますが、そのような場合にも症状の改善が期待できます。


▼図1.子宮動脈塞栓術前後の子宮筋腫のMRI像
治療前の画像(左)で2個の筋腫(矢印と矢頭)が認められる。治療後1ヶ月の画像(右)で、壊死した筋腫は低信号に(黒く)変わり、小さくなっている。

ステントグラフト


 

 

 

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