末梢動脈疾患の治療

末梢動脈疾患の治療について

 末梢動脈疾患には薬物療法に加えて、カテーテル治療やバイパス術の治療法があります。
最近では積極的にカテーテル治療を行なっています。カテーテル治療は、ステントを入れる治療です。
最近では薬剤溶出性ステントも使用可能になっています。
 前日に入院し諸検査を行い治療を行います。翌日は1日病棟内を歩き、足の暖かさや血流を確かめた
後に次の日に退院します。入院期間は3日から4日ですが、治療後は直ぐに社会復帰することが可能
です。また、運動療法は足の血流を増やすためとても重要です。

 


末梢動脈用のステントについて

 末梢動脈用のステントには2通りあります。冠動脈のステントと同じようにカテーテルの中に風船が
あり、その風船を膨らませる力でステントを血管に圧着させて血管を拡げるタイプです。もう1つは
自己拡張型といい、カテーテルの中の芯を抜く事によってステントのバネの力で自動的にステントが
拡がっていくタイプのものです。狭窄の長さや径によって使い分ける事になりますが、最近では
浅大腿動脈用のステントは薬剤溶出性で自己拡張型のステントが多く使用されています。



治療の様子