頚椎の病変でその中の脊髄、神経が圧迫されて疼痛、麻痺を生じる疾患には様々な原因があります。
原因は大きく三つに分けられます。外傷と、炎症と、変性です。かっては結核などによる炎症、交通労働災害などの外傷がその多くのの原因でした。
現在では高齢の方が増えたこともあり、頚椎の加齢的変化で椎間板、靭帯、関節が弱ったことが(病理学では退行性変性 -単に変性と言う-)原因となることがもっとも多くなりました。
頚椎の変性が原因で症状が出ている病変をまとめて変性性頚椎病変と呼びます。変性性頚椎病変に含まれる病名を下に掲げました。
[病名]
頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)、頚部脊柱管狭窄症、頚椎黄靭帯骨化症、頚椎多数回手術