顕微鏡による腰椎椎間板ヘルニアの小侵襲手術で、どんなタイプのヘルニアにも適応します。
1-2週間のみ入院で、傷口は2-3cm、当院は全て顕微鏡下で行い、腰に負担の少ない新しい手術方法を主流としています。
注)当治療法は、公的保険が利きます。
約10〜12万円の自己負担があります。高額医療の還付も可能です。
対象となる患者さん
ヘルニアが靭帯を破って椎間板内圧が低くレーザー治療効果が期待できない椎間板ヘルニアが対象となります。
従来の腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症の手術では図1の赤矢印のごとく筋肉を骨から剥がしていました。どうしても筋肉がダメージを受けますし、術後の腰痛,違和感,筋肉の萎縮の原因となります。
内視鏡を用いた手術では、手術器具をこの筋肉の中を貫通させるので、やはりある程度のダメージを避けられません。
この問題点を解決するために、なるべく筋肉を開かずに腰骨を切開して手術する方法があります。腰骨の一部を二枚おろしにして、手術が済めば骨と骨を縫い合わせる方法で極力筋肉のダメージを押さえることができます。
図2は実例で、腰椎の固定術を従来の大きな切開でなく、約1.5センチの切開で経皮的に行い、また骨を切開することで、腰にやさしい手術を極力心がけた方法です。
図3の緑印のように、筋肉をできるだけ剥がさずに、骨を切開して、神経を圧迫している骨やヘルニアを取り除きます。切開した骨は手術のあとまた再接着するので、痛みの原因になりません。
この手術は顕微鏡を用いた繊細で安全なものですので、手術による神経の損傷はありません。