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高血圧の予防と改善

予防と改善というのは基本的には同じです。
高血圧というものは加齢が大きな原因ですが、加齢現象をいかに止めるかということは一番難しい要因になります。一方、改善ができることとして一番大切なことは肥満の予防です。
肥満が進むと心拍数が上がって、そのあとに血圧が上がります。従って、メタボリックシンドロームや肥満になった時には、今から血圧が上がり始めるぞというサインと考えるべきだと思います。
その時点では肥満を抑制するために、食事と運動を改善してください。これが非常に大事と言われていますが、それに加えてもう一つは睡眠状態というものがあります。

睡眠時間が短くなると食欲が増すようなホルモンが出るとも言われていて、肥満の原因になることがあります。毎日ぐっすり眠ってください。ぐっすり眠ることでうまく運動もできるし、体重も下がってきやすいと言われています。
もうひとつ、減塩も予防と改善につながります。体質として「食塩感受性」という言葉がありますが、同じだけ塩分を摂っても、血圧が上がりやすい人と上がりにくい人がいます。
塩分によって血圧が上がりやすい人、それを食塩感受性と言います。すなわち、体の中から塩分を排泄しにくいという体質です。それには、何が関与しているかというと、一つは肥満です。もう一つは、交感神経の亢進、ストレス、不眠、などが関連していると言われています。従って、ストレス、不眠、肥満、これらを改善することによって、体の中から塩分を排泄しやすいような状況にし、さらに食事でも減塩を一生懸命頑張ることです。それによって、予防と改善が容易に達成しやすくなります。
摂取塩分を減らすだけで、減塩効果を期待するのは少し難しいですが、カリウムの多い食事も加えるとよいと言われています。カロリーを減らして、減塩して、そしてなおかつ繊維類とカリウムの多いような食事を心がけることがよいと思います。
カリウムの多い食事の例としては、海藻類、果物、緑色野菜などがあります。これらを併せて摂りながら、減塩、食事と運動、睡眠をしっかり管理していくことが大切です。