肥満が万病の元であるという事は、ようやく認識されるようになりました。
肥満の元が不眠であるというデータがアメリカではたくさん出ています。
実は不眠が最初に出ていて、その結果肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病が出てくるというデータです。従って肥満が不眠の原因ではなく、肥満の元が不眠ということです。
睡眠障害がなくても高血圧は3割ぐらい発症します。しかし、寝付きが悪かったり、中途の目覚めのある方は高血圧が4割発症するので、1.3倍多いということになります。
高血圧の方たちに内科の先生は降圧剤を出します。同時に抗不安薬を出して、昼間の緊張を解すようにします。
また、場合によっては寝る前に抗不安薬とか睡眠薬を出して、しっかり寝られるようにしていただくということになります。特に高血圧の方は不眠症の場合もしばしばありますので、24時間の血圧コントロールをするという観点から、夜間しっかり眠るようにしていただくことが極めて大事だと考えています。