血圧脈波装置

基本的には降圧剤あるいは経口糖尿病薬、長時間作用型のあるいは短時間作用型のインシュリン製剤と睡眠薬の併用によって、マイナスの相乗効果は基本的にないと考えていいと思います。
むしろ生活習慣病とうつ病、生活習慣病と不眠症、あるいは睡眠時無呼吸症候群の患者様は、抗うつ薬が糖尿病を悪化させている場合があります。糖尿病の患者様には体重が増えるような抗うつ薬や中枢神経の薬剤は極力使わないことが重要です。


◆睡眠薬の生活習慣病に対する効果

睡眠薬というのは自然な睡眠を確保できます。徐波睡眠(深い眠り)があるということが糖尿病や高血圧にとって非常に重要だという最近のエビデンスが出てますので、徐波睡眠を減らさない睡眠薬の場合は、生活習慣病の悪化はしない、あるいは発症しないということが言えると思います。
もう一つの問題は睡眠薬の作用時間があります。6時間ぐらい作用する薬は朝眠気が残らないので、午前中の出勤時に、寝過ごしたり、車の事故が起きたり、午前中眠気が残って仕事のパフォーマンスが落ちたりという心配がないという点でとてもいい薬剤だと思います。

午前中眠気があると夜眠りが遅くなり、眠りが遅くなると、昼間の仕事の能率も落ちるために残業が増えて、夜遅く職場にいて、そのために夜食も食べて太ってしまうという悪循環になるといます。
朝スッキリ目覚めると駅まで歩く、昼間の昼食後に散歩をする等アクティビティがあがります。従って生活習慣を悪くしないという点で、朝眠気が残らない薬剤というのはとても良いと思います。