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Dr.KOHKI NAKAMURA's
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中村 紘規 先生

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治療法、予防

治療法

治療法は、薬物治療(=薬による治療)と非薬物治療(=薬物治療以外の治療)に大別されます。非薬物治療は、期外収縮や頻脈性不整脈に対してカテーテルを用いて治療を行う経皮的心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)、徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込み術、心室頻拍や心室細動などの致死的不整脈に対する埋め込み型除細動器(ICD)植え込み術、心不全に対する心臓再同期療法(CRT)などがあります。
ただし、不整脈の中には必ずしも治療の必要がないものもあります。

不整脈のリスクを下げる生活上の工夫

心筋梗塞や心筋症、弁膜症など何らかの心臓病に伴って起こる不整脈については、ベースにある心臓病(基礎心疾患)に対する薬物治療、ときに外科手術により、不整脈のリスクを下げることができます。

心房細動は高血圧や肥満などの生活習慣病や過度のアルコール摂取がその誘因となるため、生活習慣の改善(塩分制限、飲酒制限、肥満の改善、適度な運動など)が不整脈の予防につながります。

    

心房細動と脳梗塞の関係

心臓が正常に動いている場合、心房は規則的に収縮し、1分間に収縮する回数はおよそ60-80回で脈拍数に一致します。一方、心房細動になると、心房は高頻度(1分間におよそ300-500回)で不規則に震えた状態になります。その結果、心房内で血液のよどみが起こり、血栓という血の塊ができてしまいます。血栓が心房内にある場合は無症状ですが、血液にのって全身に流れてしまうと、流れた先の血管に血栓がつまる血栓塞栓症が起こります。脳の血管であれば脳梗塞、手足の血管であれば急性動脈閉塞という病気を発症します。心房細動に伴う脳梗塞は比較的大きな脳梗塞になりやすく、後遺症が残る頻度も高くなります。したがって、心房細動を治す、あるいは抑える治療と同時に、脳梗塞を予防するための治療がとても大切です。特に高齢、高血圧、糖尿病、心不全、脳梗塞を起こしたことがある患者さんは脳梗塞を起こす危険性が高いため、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)によって血栓をできにくくする必要があります。

心房細動は動悸や息切れなどの自覚症状のある患者さんと全く無症状の患者さんがいらっしゃいます。無症状の患者さんの場合、日常生活で特に支障がないため、健診や医療機関で心房細動を指摘されても、無治療のままで過ごされていることがあります。その結果、脳梗塞を発症してしまうということがありますので、心房細動と診断された場合は無症状であっても専門医を受診してほしいと思います。