心臓弁膜症

末梢動脈疾患の検査について

 末梢動脈疾患の検査については、まず触診をして足の脈が触れるかどうかを確認します。また、手と足の血圧を測ります。手の血圧と足の血圧を比較すると足の方が1割くらい高いのが正常です。足の血圧を手の血圧のどちらか高い方で割った値をABIと呼びますが、この値が1.1程度になるのが正常です。反対にこの値が0.9を切ると異常でどこか足の血管に細い所があると考えられます。異常があると分かった後に今度は超音波で検査します。超音波で分かった後はCTやMRIの画像診断で3次元的に血管の構造を調べるという手順になっています。


ABI

末梢動脈疾患の予後について

 末梢動脈疾患は足の血管が詰まる病気ですが、実際は末梢動脈疾患と診断された患者さんは他の部位の血管も詰まっている可能性があります。他部位との合併も多いということから生命予後が悪いと言われます。その死因の半数は心臓か脳の血管疾患で、足の血管の詰まりで亡くなる方は多くありません。ですから、足の血管が詰まっているようでしたら、心臓や脳を始めとした全身の血管を良く見ておくことが大切です。