心臓弁膜症

末梢動脈疾患の治療法

 末梢動脈疾患の治療法は症状の段階によって変わってきます。Fountain分類における1度、2度の場合は通常、運動療法が行われます。運動療法に血管を拡げる薬剤を使用する薬物療法を組み合わせることにより症状が消失したり、200mで痛くなってしまう足を400m歩けるようにするというように症状を改善できます。これは薬剤自体の効果でもありますし、運動することで、1番太い血管が細くなっていても周りの細い血管がだんだん太くなることによる効果でもあります。
 3度、4度の場合は足の切断を避けるためにあらゆる治療をすることが必要です。その治療法には薬物療法もありますし、入院して点滴することもありますが、最終的にはその血行を再建し、血液を流さないと傷は治らないので、カテーテル治療やバイパス治療を行って根本から原因を取り除きます。このようにして血液を流してあげることで傷や潰瘍が良くなります。
末梢動脈疾患の治療法

末梢動脈疾患の治療薬について

 末梢動脈疾患における薬剤の投与には2つの目的があります。

 1つは生命予後を改善するために、血液をさらさらにすることです。このための薬剤には抗血小板薬があり、これを内服するというのが第1段階です。こちらの薬剤はずっと飲み続けることになります。

 もう1つは薬剤と運動療法を合わせてその症状を改善することです。これは症状を取るのに使う薬ですので、内服してある程度の効果があったら途中で止めるというようなこともありえますし、ずっと飲み続ける場合もあります。

 抗血小板薬を飲むと血流が良くなり、脳梗塞、心筋梗塞を含めた心血管疾患を予防につながります。生命予後を改善する、あるいは、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐためにこの抗血小板薬をずっと飲んでいただくというのが基本になります。 一方で症状を改善する薬としては間欠性跛行による歩ける距離を長くするために重ねて投与をします。また、カテーテル治療やバイパス治療をした場合にはそのステントが固まらないようにする薬を併せて服用する場合が多くあります。