心臓弁膜症

カテーテル治療について

カテーテル治療は比較的血管が詰まっていない患者さん、あるいは閉塞といって詰まっていても距離が短い、そういった血管の病変が軽い患者さんへの治療として適しています。ただ、骨盤の腸骨動脈の部分は最近ではほとんどこのカテーテル治療で治療ができ、長期の成績も良いので腸骨動脈の部分に関してカテーテル治療が行われることが多くなってきています。

 大腿動脈と呼ばれる太腿の所に関しては今までカテーテル治療の成績がよくありませんでした。しかし近年、薬剤溶出ステントというステントが出てきたため、治療の成績が改善されてきています。

 ステントは金属ですのでステントを血管の中に入れると露出してしまいます。そこに細胞が流れてきてそのステントの内面を覆うということが起こります。人によってはその内面を覆う細胞が非常にたくさん出来てしまって、血管がまた細くなってしまう再狭窄という事が起こります。薬剤溶出ステントはその細胞の増殖を抑える薬がステントの表面に塗ってあるため細胞が過剰に増殖しないように防ぐことができます。このステントの登場によりカテーテル治療の成績があがっており、将来的にはバイパス手術に匹敵するような治療になるかもしれません。

 

  カテーテル治療の様子

カテーテル治療の様子

 

カテーテル治療/バイパス手術の長所と短所

○カテーテル治療の長所と短所

 カテーテル治療は非常に侵襲が少ない治療法です。5mmくらい切ったところから細いカテーテルを入れて局所麻酔で治療が出来るという利点があります。また入院期間は2、3日ですみます。ただし短所としては、再狭窄という問題があり、遠隔期の治療成績はバイパス治療に劣ります。

 

○バイパス治療の長所と短所

 長期の成績や足の付け根から下の治療成績はカテーテル治療よりバイパス手術の方が良いという利点があります。短所としては、バイパスは人工血管か自分の静脈を取ってそれを橋渡しするという治療ですので切る必要があり、身体への負担が大きいといえます。


カテーテル治療とバイパス手術