脳の血管の病気は血管が詰まる病気と血管が破れる病気の2種類に分けられます。血管が詰まる病気としては「脳梗塞」があり、血管が破ける病気には脳の中に出血する「脳出血」と脳の表面に出血する「くも膜下出血」の2つがあります。脳梗塞にも様々な種類が存在し、脳の血管が病気で詰まってしまう場合と、心臓の不整脈が原因で心臓から血栓が流れて脳の血管を塞いでしまう場合の2つに大別されます。
脳梗塞には前兆がみられます。また、くも膜下出血でも前兆がみられる場合があります。
脳梗塞の前兆としてみられるものは一過性脳虚血発作と呼ばれる発作です。この発作は脳梗塞を起こす一歩手前の状況で、急にろれつが回らなくなったり、手足のどちらか半分が動かなくなるといった症状が1分程度続きます。このような症状が出ると次に本格的な脳梗塞が起こる可能性が高いため、脳外科や神経内科のある病院、またそれらの設備の整った病院に行かれることをお勧めします。
また、くも膜下出血は大出血を起こす前に小さく出血することで突然の頭痛が前兆として現れる場合があります。こういった前兆がみられた場合には総合病院の脳神経外科を受診されることをお勧めします。
脳の血管の病気は突然発症するケースが多い印象がありますが、くも膜下出血がその最たる例としてあげられます。動脈瘤が破れてくも膜下出血が起きると今まで元気にしていた人であっても突然頭痛に襲われて倒れてしまい、酷い場合は命に関わることもあります。また心原性塞栓症も突然発症する梗塞です。突然半身不随になる、言葉が出なくなるなどの症状が現れます。
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