足の血行障害について

脳動静脈奇形とは

 脳の血管には、動脈、静脈。そして、それをつなぐ毛細血管というものがあります。動静脈奇形というのは、動脈の血液が静脈に直接流入してしまう状態を言います。 動脈の血液が元々壁が薄い静脈に直接流れ込むことによって、静脈の壁が膨らみ拡張したりして、まああたかも鳥の巣のように血管が複雑に絡み合った、固まりのようなものを作ります。それが脳動静脈奇形と言われているものです。


脳の血管比較

 この病気は無症状のまま経過することも多い病気です。その一方あらわれる症状は多彩です。多くは痙攣や頭痛ですが、症状が酷くなると脳出血やくも膜下出血といった出血性の発症も起こり得ます。

 症状によって1秒でも早く手術をしなければならない場合と、ある程度落ち着いて治療を進めた方が良い場合との2種類があります。痙攣や頭痛は薬を用いることで症状をコントロールできる場合も少なくありません。その場合は外科的な介入はせずに薬物療法で様子を見ることになります。薬で症状をコントロールできない場合、出血した場合は外科的な治療を行うことになります。