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末梢動脈疾患

重症虚血肢


 

末梢動脈疾患とは



末梢動脈疾患とは

ムービー編



末梢動脈疾患とは全身の動脈硬化の現れの一つで、全身の動脈硬化が足に栄養を送っている血管に現れてくるものです。


典型的な症例です。

上側は健常な患者さんの足の血管です。非常にスムーズで綺麗に先細っています。
一方、動脈硬化が全身に起こってきてそれが足にも波及してくると下側のようにごつごつと狭窄や閉塞が起こります。この方は、ほぼ閉塞しています。
狭窄具合がかなり進行してきますと、歩くと足がだるい、安静にしていても足が痛いという症状が出てくるようになります。

末梢動脈疾患の症状

特にはっきりした前兆はないと考えてよいです。
ただし、元々足の血管は体の中でも太い血管ですので、もう少し細い血管が動脈硬化を
おこし、この病気の前に心筋梗塞や脳梗塞を発症される方がいらっしゃいます。
症状としては、歩いているうちに足が痛くなったり、だるくなったりします。
これは平地よりも坂道で特に顕著に起こります。
さらにそれが進行してきますと、足に潰瘍という穴が開いてしまったり、壊疽(えそ)といって黒く壊死してしまったりということが起こります。
これらの症状はかなり動脈硬化が強くなってきてから起こってきますので跛行(はこう)症状の患者さんが全体の5割くらい、それから足の壊疽とか潰瘍という症状は全体の2%くらいです。
動脈硬化はあるけれどあまりはっきりした症状はない、という方は半分くらいいらっしゃいます。


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