宮下 裕介先生の ウェブサイト

末梢動脈疾患

重症虚血肢


 

重症虚血肢の原因

原因として一番多いのは糖尿病です。
糖尿病を長期放置し、腎臓が悪くなり透析を受けている患者さんは非常に危険度が高く、 信州大学医学部附属病院の症例では下肢の壊疽の患者さんのうち約半数は糖尿病性腎症の透析を受けている患者さん、4分の1くらいが重症糖尿病の患者さんです。
糖尿病がない患者さんで重症虚血肢になる原因としてはまれに膠原病等の疾患があります。元々何らかの病気が原因になることが非常に多いです。

 あまり歩かないために跛行という症状が出ず、無症状のうちにじわじわと進行し、深爪、低温火傷をきっかけにして、ばい菌が体に入り込んでそこから重症虚血肢になるケースが非常に多いです。
無償上から重症になるまでの期間は2週間ほどと非常に短く、重症虚血肢の危険因子を持っている患者さんは症状がなくても医療機関を受診する事が非常に重要です。