糖尿病の基礎知識

糖尿病とは

糖尿病とは簡単にいうと、膵臓から出ているインスリンというホルモンの作用不足によって持続的に血糖が高いという状態が持続する病気です。

糖尿病にはタイプがあり、それぞれ治療法が異なります。

1型糖尿病

・自己免疫を基礎とした膵β細胞の破壊。

・HLAなどの遺伝因子に何らかの誘因環境因子が加わっておこる。

・他の自己免疫疾患(甲状腺疾患など)の合併が少なくない。

・家系内の糖尿病は2型の場合より少ない。

・小児〜思春期に多い。中高年でも認められる。

・肥満とは関係がない。

・GAD抗体、IAA、ICA、IA-2抗体などの陽性率が高い。

2型糖尿病

・インスリン分泌の低下やインスリン抵抗性をきたす複数の遺伝因子に過食(とくに高脂肪食)、運動不足などの環境因子が加わってインスリンの作用不足を生じて発症する。

・家系内血縁者にしばしば糖尿病がある。

・40歳以上に多い。若年発症も増加している。

・肥満または肥満の既往が多い。

・自己抗体は陰性。

日本の糖尿病患者の95%が 2 型糖尿病です。

食べ過ぎや運動不足はインスリンの働きを悪くして血糖値を増やします

糖尿病というのは動物のタンパク質を多く摂るようになった、果物や砂糖などを多く摂るようになったということが関係しています。自動車の保有台数にも関係性があり、エネルギーをたくさんとるということだけではなくて、運動不足が重なると糖尿病が非常に多くなります。糖尿病の患者さんは、肥満の増え方と同じように増えているといわれています。特に男性は、40代、50代、60代、すべての年代で肥満の方が増えていますので、そういう意味では中高年の男性は糖尿になりやすいということになります。

また、私は食事のほうがより重要と考えています。運動をどれだけおこなっても、運動というのはむしろ筋肉の量を落とさない、精神的なストレスの発散をするなどのために非常に重要ですが、食事は体重を増やさないためのコントロールをしっかりすることが重要となります。


血糖値