インスリン治療自体は、非常に簡単な治療です。
実際に、注射針をみていただくとわかるとおり(下記比較写真)0.5mmのシャープペンの芯や採血するときの針よりも非常に細いものですので、痛みがありません。
したがって、注射そのものが痛いというよりは、注射をすることに対する心理的な抵抗性のほうが多いと考えられます。すなわち糖尿病という病気を考えると、インスリンがあっても十分に働かないというインスリン抵抗性ということが問題になるのですが、インスリン治療に関しては、むしろ心理的なインスリン抵抗性が大きいと考えられます。
注射針の比較1 | |
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注射針の比較2 |
インスリン注射は自己注射であるため、自分で打つことができる場所に打ちます。一般的には腕、腹部に注射をします。ただし、同じところに打っていると、その皮膚の皮下組織そのものが固くなったり、繊維が増えてインスリンが吸収されないことがあるため、できる限り場所を変えて打つことが重要です。
インスリン製剤に副作用はほとんどないと考えてよいと思います。しかし、インスリン製剤の量や注射のタイミングがずれると低血糖が起きます。血糖値が60mg/dlもしくは50mg/dl以下になり、低血糖に伴って動悸や発汗という症状が出ることがあります。
インスリン製剤は作用時間によって違いますので、超速攻型、非常に速く効くインスリン、あとは中間型、時効型と、持続時間によって分かれています。
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