糖尿病の治療法

糖尿病の治療について

全ての糖尿病患者さんに共通して食事療法、運動療法は必要です。これらに加えて、インスリンを分泌させる薬、インスリンの効きをよくする薬、糖の吸収を遅くする薬など色々なタイプの薬をその方の病態に合わせた薬を使うことになります。

血糖値をコントロールすることが大切です。

生活習慣の改善は血糖値をコントロールするだけではなく、血圧や脂質をコントロールするためにも役立ちます。
結果的に動脈硬化症の抑制になりますので、生活習慣の改善をするように心がけてください。

入院が必要になる場合について

高血糖が著しく糖尿病性昏睡の可能性が出てきた方、血糖値が十分コントロールできない方の場合は入院の適用になるケースが多くあります。最近では外来で色々な治療が行われるようになってきたため、状態が悪くなければ外来で治療できるケースが増えてきています。

インスリン製剤の使用について

1型糖尿病の方であればインスリン治療をしないと死んでしまいますので、インスリン治療は必須です。2型糖尿病の場合はどのぐらいインスリンが不足しているかによってインスリン治療が必要か否かが決まります。

インスリン治療は早期から行うことが大切です

早期からインスリンを使うことによって自身のインスリンの分泌を保つことができるというデータがでていますので、必要となったら比較的早期からインスリンを使うのも一つの方法であるといえます。

糖尿病の透析について

糖尿病の方はさまざまな合併症を発症しますが、糖尿病性腎症という病気はとくに重要な合併症です。新たに透析導入をする方の病因第1位は1998年以降では糖尿病性腎症です。現在、年間の透析導入の44%の方が糖尿病性腎症糖尿病になっています。糖尿病性腎症は血糖値が悪い状態が長く続くというのが腎症の発症もしくは進行に大きく関係します。それと血圧のコントロールも糖尿病性腎症に大きく関係します。糖尿病性腎症を防ぐためには血糖値と血圧をきちんと下げることが非常に重要で、その治療法を長く続けることが重要です。この両方が悪いコントロールである状態が続くと、徐々に腎症が進行し、透析が必要になってしまいます。