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髄膜腫

髄膜腫とは

脳は髄液という液体と一緒に硬膜という袋に包まれた構造をしています。

その硬膜から発生した良性腫瘍が髄膜腫です。

腫瘍がよくできる部位はありますが頭蓋内のどこからでも発生します。

治療方法について

髄膜腫は良性腫瘍ですのでゆっくりと大きくなります。

脳ドックで発見されることも増えてきましたが3cm以下の小さいものはまず経過観察でよいと考えます。

大きいもの、症状が出現しているものは治療を考慮しますが、開頭手術で腫瘍摘出術を行うことをまず検討します。

腫瘍を栄養する動脈が発達していて術中出血が多くなると予想される場合には、あらかじめ腫瘍栄養動脈を血管内治療で塞栓しておきます(下図)。

全身麻酔の危険性が高い、腫瘍摘出の危険性が高い、ご高齢などの場合には放射線治療(ガンマナイフやサイバーナイフなど)を行います。

良性とはいえ増大速度が速い腫瘍も中にはあります。

髄膜腫は周りの脳を圧排しながら成長していきますので、圧排される脳の領域によってかなり大きくなるまで無症状のこともあれば、手足の運動麻痺や感覚障害、脳神経症状などが出現することがあります。