関節リウマチ

■関節リウマチとは

 関節リウマチは、対称性に手指関節、膝関節、足関節など全身の関節が炎症を起こし、痛みを伴って腫れる病気で進行すると骨破壊による関節可動域の制限や関節の変形が起こります。線維筋痛症と同様、女性に多くみられます。痛みと腫れ以外に「朝のこわばり」が特徴的な症状です。

 関節リウマチも原因不明の病ですが、自己免疫が深く関与していると考えられています。
 免疫機能は体に侵入してきた異物(ウイルス、カビなど)=抗原を認識すると抗体が作られ(これを抗原抗体反応)、体から排除するようにできています。いわば「免疫」とは体を守るべき役割を担っているのですが、その免疫機能が何らかの原因で異常を起こし、自分自身の正常な細胞まで攻撃・破壊してしまう病気が自己免疫疾患です。
 関節リウマチは、その攻撃が関節の滑膜に起こり、炎症・浸潤・破壊していくものです。
 こうして原因の分からない病気ではありますが、関節リウマチの治療は飛躍的な進歩を遂げ、今では進行を抑え、破壊を食い止め、変形を起こさず、痛みのない生活を送ることのできる病気になりました。つい一昔前までは症状を抑えるだけで進行は止められない病気であり、機能障害により日常生活に支障を来たす状態にあった方も多くいらしたのですが、現在では早期の段階で治療すれば機能障害をもたらすことなく、健康な方と変わりなく日常生活・社会生活を送れるようになります。

◆関節リウマチのケア


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