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虚血性心疾患

下肢の動脈疾患

末梢動脈疾患の治療後

下肢の動脈疾患の患者様が術後に注意すべきこととして、大きく2つに分けると、日常生活の注意という点と、もう1つは病院の通院、検査になります。
日常生活では当然動脈硬化が進展しないような生活をしてください。コレステロールが高い食事、塩分が高い食事、糖尿病の方は太りやすい食事や運動不足などを改善する必要があります。
また、足の血管の場合は心臓以上にタバコが良くないと言われています。足の血管病になった方にとって「いの一番」は禁煙とガイドラインでも書いてありますので、喫煙をされる方は、足を救うために何より禁煙が必須になります。
2つめとしては、医師が指定したお薬は継続してもらいます。自己判断で中断してはいけません。「もう良くなったからお薬はいらない」「この薬を飲んだら気分が悪いからやめる」など、自己判断しないで必ず医師に相談をしてください。
他には定期的な病院での検査が大切です。主観的に判断するのではなく、客観的に判断するためにも、例えば超音波(エコー)で調べたり、ABIという機械を使って足の血圧を測ったりすると良いでしょう。

末梢動脈疾患について伝えたいこと

たかが足、されど足です。
末梢動脈疾患は気づいてないだけで、本当に治療が必要なくらい足が悪い方は半数近く心臓病が隠れています。
ぜひ、患者さんに知っておいてもらいたいことは「足がだるいのは動脈硬化の可能性がありますよ」ということです。
血管病で足が痛くなったりだるくなったりします。血管病というと、心臓や脳を思い浮かべる方が多いと思いますが、 足にも血管病があります。足がだるいのは血管病かもしれませんので、ぜひ定期的に病院で検査を受けるようにしてください。
また、足の調子がおかしいなと思ったら、まずは循環器内科や血管専門の医療機関を受診するようにしてください。