鎖骨下動脈狭窄症について

鎖骨下動脈狭窄症とは

鎖骨の下には鎖骨下動脈という血管があります。手に行く血管の付け根あたりが該当しますが、鎖骨下動脈狭窄症とはその血管が狭くなってしまうことで血流が悪くなる病気です。血管が狭くなる理由のほとんどが動脈硬化によるものであり、鎖骨下動脈は右と左で2つありますが、8割から9割程度の患者さんは左に動脈硬化が起きています。

鎖骨下動脈狭窄症の兆候や症状

鎖骨下動脈狭窄症の症状は大きく3つあります。

ひとつは跛行。腕を使うと腕がだるくなるという症状です。具体的には頭を洗っていると左手だけだるくなってしまったり、買い物袋を持っていると左手がだるくなるといった症状が現れます。

ふたつめは盗血症候群と呼ばれる症状です。腕から首の後ろにつながる血管の血流が悪くなると左手を使うときにふらついたり、目の前が暗くなったりといった症状が起こります。この症状をスティールとも言います。

3つめは血液が行き渡らなくなることによる手の腐敗です。

鎖骨下動脈狭窄症の予防方法

鎖骨下動脈狭窄症は動脈硬化に起因しているケースが大半を占めていますので、動脈硬化を予防することが重要です。

鎖骨下動脈狭窄症の治療方法・検査方法

治療方法は非血行再建と血行再建との2種類あります。

お薬(非血行再建)での改善はあまり見込めないので、必然的に血行再建を考慮することが多くなります。

血行再建にはバイパスとカテーテル治療がありますが、その侵襲度(身体への負担の大きさ)から考えると基本的には血管内治療が第1の選択としてまず考えられます。

検査はABIという手足の血圧を測る検査を行います。加えて超音波(エコー)で閉塞部位や血流を確認することで診断がつきます。

鎖骨下動脈狭窄症の治療手順

左の鎖骨下動脈に動脈硬化が起こっている場合は基本的には左からカテーテルを入れ、ガイドワイヤーを通過させて、風船、もしくはステントを入れます。脚とは違い9割以上の症例でステントを留置するということになります。

治療自体に要する時間は大体30分から1時間半程度です。

術後は血が固まらないように、血をさらさらにする薬を服用していただきますが、その他可動制限や運動制限はありません。

1ヶ月程度はお薬を2種類飲んでいただきますがそのあと1剤にします。その1剤は基本的にはずっと飲んでいただきます。

鎖骨下動脈狭窄症の病変自体に対してというよりも、動脈硬化が起こりやすい人が予防で飲むといったような意味合いが強いです。

血管内治療のメリットとデメリット

血管内治療のメリットは入院期間が短くて済むということ。また傷口が小さく身体に与える負担が少なくて済むということがあげられます。身体への負担が少ないため退院後から日常生活を送ることが可能です。

デメリットはあまり外科的な合併症と変わりません。合併症の頻度からいうと血管内治療の方が低く、院内死亡率も低くなっています。


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