脳血管の病気は大きく血管が破れることで出血してしまう脳出血。もう1つは血管が詰まる脳梗塞の2種類に分けられます。
出血性病変は一般的にくも膜下出血と脳内出血とに分けられますがこの2つは全くの別ものです。多くのくも膜下出血は脳動脈瘤という脳の血管にできた瘤(こぶ)の破裂によって引き起こされます。くも膜下出血を引き起こすと非常に酷い頭痛に襲われ、出血量によってはその場で意識を失うこともあります。小出血の際にも日常生活で経験することのないような特別な頭痛に襲われ、それが大出血(くも膜下出血)の前触れとなります。ある日突然、日常で感じる事の無い特別な頭痛に襲われたらただちに脳神経外科医のいる病院を受診するべきです。
脳内出血はほとんどのケースが高血圧に起因すると言われています。一時的な血圧の上昇が問題なのではなく、持続的な高血圧により血管が徐々に痛められた結果突然破れて出血しまうという性質のため高血圧を持ってる人は要注意の病気です。
脳梗塞は一般的に脳塞栓,脳血栓,ラクナ型の脳梗塞の3種類に分類されます。脳出血は高血圧が主な原因となっていることは上でも触れていますが、この数十年で高血圧の治療が非常に進歩したため脳出血の頻度は大幅に減りました。それに対して脳梗塞を起こす患者さんは増えています。実際に現在の脳血管障害全体の3/4程度が脳梗塞だと言われており、脳出血よりも予防をしにくい病気だと言えます。
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