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患者さんへのメッセージ

 がんと診断されると誰でも不安になると思います。まず、あなたがかかっておられるお医者さんから、現在のがんの状態・そこから考えられる治療法の選択について十分に説明を聞いたうえで、納得したうえで治療に臨まれることが大切です。また、どのお医者さんにもそれぞれ得意な分野がありますので、あなたの病気がその先生の得意とする分野であるか確認することも大事です。さらに治療をうける前に他の病院の医師に、治療法について意見を聞くこと(セカンドオピニオン)も治療を選択する良い手段であると思います。

 食道がんの治療に関しては迷わずに専門医に相談することが重要です。食道がんはがんのなかでも頻度が低く、全国でも専門医は少数です(詳しくは日本食道学会のホームページをご参照ください。)。さらに、食道がんの治療は内視鏡的治療・抗がん剤治療・放射線治療・外科的治療など多岐にわたる選択肢があり、それぞれの患者さんの状態に合わせて適切な治療方針を選択する必要があります。あなたがかかっておられるお医者さんに専門医を紹介していただくか、あなたが市販の本やインターネットで検索され十分に吟味されたうえで選択された病院に紹介していただくことをお勧めします。特に最近では食道がんに対する外科手術では患者さんの治療後の生活の改善を目的に腹腔鏡下手術が普及してきていますが、他の消化器外科手術と比べて高難度な術式でありことから私を含めて施行可能な術者が限られており、事前にお尋ねになることも大切です。

 胃がんに関しても専門医への紹介は非常に重要です。胃がんは日本では頻度が多いため、専門とする外科医・内科医は比較的多い病気のひとつです。胃がんに対する治療も内視鏡的治療・抗がん剤治療・外科的治療を組み合わせて行いますが、進行した状態であっても抗がん剤と外科的治療を組み合わせることで良い結果を得られることもあります。さらに最近では早期の状態で診断された胃がんに対する外科的治療には腹腔鏡手術が普及してきており、事前によく調べられることもお勧めします。

最も得意としている(力を入れている)分野

 消化器がんに対しては手術後の回復が早く体に与える影響が少ない外科的な治療法として腹腔鏡下手術が普及してきています。私も20年にわたり食道がん・胃がんのみならず大腸がんに対しての腹腔鏡下手術の改良と普及に取り組んできました。特に最近では様々な食道の病気に対しての腹腔鏡下手術に主に取り組み、悪性疾患(いわゆるがん)のみならず、食道裂孔ヘルニアや逆流性食道炎・食道アカラシアなどの食道良性疾患に対する腹腔鏡下手術の治療成績向上にも積極的に取り組んでいます。日本では食事の欧米化や高齢者の増加に伴い逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニアの患者さんは今後激増すると予測されており、外科的治療を適応する患者さんも増えることが容易に予測されえます。食道良性疾患に対する外科的治療はこれまでの経験が非常に重要であり、関西圏では非常に多い外科手術件数を経験しており安定した治療成績も報告しています。もちろん食道がんに対する腹腔鏡下手術の術後合併症の軽減や治療成績向上にも積極的に行っており、今後とも患者さんのメリットとなる外科的治療の普及に取り組んでいきます。

質問やセカンドオピニオンについて

 食道癌や食道裂孔ヘルニア・食道アカラシアのみならず胃癌の治療法についてはこのホームページ内に詳細に記載していますが、もっと詳しい説明を聞かれたい方や治療法についてお悩みの方は渡しを含めてセカンドオピニオンを受けられることをお勧めします。セカンドオピニオンを受けられた上で、十分に納得されて治療をうけられることが大切です。特に食道の病気は診断や治療法を熟知している専門医は少なく、日本食道学会などのホームページもご参照いただくことも参考になります。景岳会 南大阪病院(http://www.minamiosaka.com/)では食道の病気でお悩みの方の外来診療を随時受け付けております(担当:消化器外科 竹村)。