一般的に脳疾患の頻度が高い脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の三大疾病を合わせて脳卒中といいます。
突然脳に出現して、手足の動きや言語に支障が出るのが、脳卒中全般の特徴です。
以前は脳溢血と称されていました。
脳卒中は、ご家族やご両親が脳梗塞を発症して心配になり検査を受け発見される方が多いです。
また基礎疾患に高血圧、糖尿病、高脂血症などを持っていると発症しやすくなります。
やはり高血圧が最大の原因として考えられています。
高血圧の素因を持った方の中には、両親から高血圧症の体質を引き継いで、脳梗塞や脳内出血を発症する患者さんもいます。
くも膜下出血の場合、原因となる脳の動脈瘤の発生は遺伝性があるといわれていますので、脳卒中に関しては遺伝性の因子はとても重要です。
戦後の日本では、高度経済成長を支えた男性の方が比較的に高血圧の方が多いこともあり男性に多い疾患でしたが、
現在では男女差はなくなってきています。
好発年齢ですが、非常に高齢化が進んでいます。
40歳から70歳くらいまでの方が非常に多いと思います。
食生活が重要です。
塩分の摂取過多がよく問題視されていますが、食の欧米化が進み、コレステロールや、糖尿病の発生率も上がってきています。このような食生活の変化が、ひとつの因果関係として考えられます。
脳疾患を発症すると、手足の動きや言語の問題、あとは、高次機能障害と呼ばれる記憶の問題が後遺症として残る頻度が非常に高いです。
これらは、現在早期のリハビリテーションである程度の回復は見込めますが、脳卒中にならないように未然に予防することが一番重要です。
血圧と体重の管理をしてください。
仕事や家事などでストレスが溜まると、血圧の変動も著しく起こります。
あとは、ストレスをためないように週に2回程度の有酸素運動を行うなど、時間がある時にリフレッシュするよう心がける事も大切です。
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