悪性リンパ腫

リンパ腫とは

 リンパ腫とは、リンパ節にあるリンパ球の増殖が止まらなくなる病気です。身体の中のリンパ組織のどこからでも起こってきますが、主には頸部、顎やのどの周囲というリンパ組織が非常に発達している部位から起こることが多くなっています。 リンパ腫とはリンパ節の中にあるリンパ球の病気ですから発症の場所は違いますが、白血病と近い病気です。


悪性リンパ腫の症状について

 悪性リンパ腫の症状として現れるものにリンパ節の腫れがあります。身体の表面のリンパ節が腫れた場合には比較的気づきやすいですが、内蔵などに起こってくるリンパ腫の場合、気づかないうちにリンパ腫の腫れが進行して気道を塞いだり、空気が肺の一部に通らなくなって無気肺といったような状態になってから発見される場合もあります。


悪性リンパ腫の原因について

 正常なリンパ球はどんどん作られ、アポトーシスといってリンパ球そのものが死んでいく、そういった正常の経路を辿りますが、最初の増加のメカニズムが遺伝子の異常で非常に強くなってしまったり、アポトーシスが起こらなくなってしまったためにリンパ球がリンパ組織の中にたまっていく病気だと理解されています。 ですから悪性リンパ腫は遺伝子に傷が入った状態が原因で発症すると言われています。

アポトーシスについて