血液はまず細胞成分としては、白血球、赤血球、血小板という3つの成分があります。白血球は主に外界からの菌などから身体を守る働きを持っており、赤血球は身体の中に酸素を運び、そしてまた身体の各所から二酸化炭素を持ってきて、肺で放出する働きがあります。
血小板は、出血を止める、血止めの作用があります。液体成分は結晶と言い、身体の中の様々な組織に栄養分であるたんぱくを運んだり、身体の色々な中から老廃物を取り出して腎臓で濾し出す血液の成分になります。
血液は主に心臓から押し出されて全身に回ります。各組織では毛細血管の中に入っていき、様々な組織との物質のやりとりをして、そしてまた静脈を介して心臓に戻ってきます。 血液の総量というのは身体の約10%から10数%と言われています。例えば体重が50kgぐらいの人であれば、5リッターから6リッター程度の血液があるということになります。
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一般的に言われている血液のドロドロ状態とは、コレステロールや脂肪分が多い血液のことですが、厳密には血液のドロドロ度は、血液の中の細胞の多さを指します。例えば白血球や赤血球が多い、血小板が多い場合に血液の粘稠度、粘り気として測定されます。ですから必ずしも脂肪が多いこと=血液がドロドロというわけではなく、血液学的には血管の中に多くの細胞成分がある状態(細胞が多い状態)だと血栓症のような血管の中で血液が固まりやすい状態になります。また、この血液のドロドロ状態は動脈硬化に関係します。動脈硬化はコレステロールをはじめとする脂質分が多い状態でいわゆる高脂血症という状態です。
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