悪性リンパ腫の検査として通常よく行われている方法は腫れているリンパ腺を採取し、顕微鏡もしくは遺伝子の検査で調べる方法です。
治療については悪性リンパ腫、保持菌病と非保持菌病で方法が変わって来ます。保持菌病は4種類の薬の組み合わせで行うのが標準的な治療です。一方非保持菌リンパ腫はB細胞とT細胞とで治療法が変わりますが、B細胞の場合には、リツキサンというCD20という抗原に対する抗体と化学療法を組み合わせた治療法になります。 B細胞以外のリンパ腫はリツキサンを使わない併用療法で行います。いずれにしても、何種類かの治療法の組み合わせ方が保持菌病と非保持菌病では異なり、非保持菌病の中でもB細胞性のものとT細胞性のものでは薬剤の組み合わせが少し違う、そういった治療法となります。
悪性リンパ腫の完治のしやすさはタイプによって異なります。現在抗体プラス何種類かの薬剤を使うB細胞性のリンパ腫の場合には、だいたい4人に3人の方が治る病気になってきています。 それから、保持菌病は、もともと治りやすい病気ですので、若い方であれば約8割から9割の方が治る病気です。一方、非保持菌リンパ腫で、B細胞性じゃない場合には、現在2人の内1人は助かる病気だと考えられています。
完治すれば全く正常の状態に戻ります。普通の生活に戻れますが、再発がないとは言い切れません。ただ、リンパ腫の場合、薬の治療が非常に有効ですので五年の間再発をしなければ、ほぼ再発をしないだろうと考えられます。 完治後最初の2年くらいが再発の多い時期ですので、その間を特に注意してしっかり治療するというのが現在の治療の考え方になっています。
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