鳥正幸先生の ウェブサイト

病気

治療

手術実績および成績


患者さんにとってはたった一度の手術、ただ一人の執刀医
 医師にとってついつい忘れがちになることがあります。
 自分に沢山の患者さんがいるとしても、一人一人の患者さんからすれば、自分が唯一頼れる存在であり、手術については one chance であることです。医師の過重労働が叫ばれ、仕事の省力化や合理化が強調されています。主治医制度をやめてタイムシフト制度にしようとかいう意見も散見しますが、では患者さんの立場では誰に頼れば良いのでしょうか?医師にとって最も大事なことは患者さん各人に対する「責任感」であると思います。「チーム医療」が叫ばれ、「皆で患者を診ています」というスタンスが尊ばれていますが、人の命を預かるという重さから逃れるための責任の分散であってはいけません。「患者さんは亡くなったが、誰の責任とも言えないでしょう。」などという戯言があってはいけません。
 本当の「チーム医療」とは一人の責任を負った主治医が、自分の「個」としての無力さを知り沢山の医療関係者を尊敬、尊重し、最大限の協力を得て、休むことなく駆けずりまわって「集合」としての力を結集還元し、皆の満足度の高い治療成績を得られることを目指さなくてはなりません。それは、医師が自分や自分の身内が「患者」の立場になった時に何を求めれば「最良の結果」を残せるかを考えれば、至極当然の結論なのです。私は「結果責任」を求めます。患者さんには、患者さんの目線で、御本人やご家族の立場・気持を十分理解して話をお聞きし、かつ納得していただけるまで説明させて頂きます。その上で最善の治療方針を決定するように心がけております。

最も得意としている、力を入れている分野
 3次救急病院として様々な疾患の緊急手術をしなければいけない事情や、現在までの手術経験から、一通りどんな疾患でも対応できる素地があります。昨今では医療事故や医療過誤が話題になり、委縮医療が懸念されており、難度の高い手術、ハイリスクで術中術後に不幸な転帰をたどる可能性の大きなリスクを避ける医師、あるいはそういった分野を選択することを避け、ほぼno riskの外科領域を選択する若手医師が増えています。しかし今後も、難度の高い手術の需要が減ることはありません。高難度手術を引き受ける外科医が消滅すればそういった患者は一体どうなるのでしょうか?内視鏡外科手術のノウハウに加え、血管外科、マイクロサージェリー、等の技術と多領域の経験がなければ難度の高い手術をこなせることはなく、「なんでもできる」外科医でなければ「本物の外科医」とは言えません。「簡単な手術」と思っていても、まさかの緊急事態があるかも知れません。常に「本物志向」でありたいと思います。

現在の専門分野はI「内分泌・甲状腺外科」とII「肝胆膵外科」(主として胆膵脾)です。

(I) 内分泌・甲状腺外科
・甲状腺癌に対する繊細な小切開手術(MHM法)(標準手術)
・進行甲状腺癌(気管・食道・血管)に対する拡大手術
・甲状腺癌に対する内視鏡手術(Tori法)

(II)肝胆膵外科
・膵体尾部悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術(標準化)
・脾臓、副腎疾患に対する腹腔鏡手術
・死亡率0、合併症ほぼ0の膵頭十二指腸切除術


 患者さんにとっては、「腕が良い外科医かどうか?」ということはが最も気になることかと思います。「腕が良い外科医」とは手術適応がある疾患に対して必要十分な治療(攻めの手術)ができ、術中致命的なトラブルが起こりそうなときにマイクロサージェリーや血管外科の高度なテクニックが駆使でき、かつ内視鏡(腹腔鏡)手技にも対応できる「器用さ、手術センス、外科頭脳、体力」を備え、かつ「手術死亡0&合併症0」の結果責任を残せる外科医と考えます。それに向かって最大限の努力をしなければいけないと思います。私は カルテ記録に基づいた手術成績を公開しています。

 

 

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