関節リウマチとは

関節リウマチとはどんな病気?

関節リウマチとは、関節に炎症が起こり腫れてしまう症状のことです。一般的にはリウマチになると手や足の指が腫れてしまいます。関節リウマチの本体は、関節を覆っている関節包という袋の一番内側にある滑膜(かつまく)という組織に炎症が起こる「滑膜炎」という病態です。
通常の関節炎は発症しても1週間から10日もすれば治ります。一方で関節リウマチはその原因が解明されていないために一度生じてしまうと完全に治すことができず、関節が腫れた状態がずっと続いてその腫れによって朝のこわばりといった特殊な症状が出てきます。
         

関節リウマチの分類

リウマチは以下のように「末梢関節型」「多関節型」 「ムチランス型」「悪性関節リウマチ」の4つのタイプに分類されます。

 

         関節リウマチの分類図

 

リウマチになったら必ず全部のタイプになるということはありません。またタイプの順番に症状が進行していくというわけでもなく、突然に多関節型からスタートすることもあります。

「ムチランス型」というのは非常に特殊な型で、長期間リウマチを煩った後にムチランス(骨が溶けてくるの特殊なタイプ)になるという例もあります。


関節リウマチになりやすい人

一般的に男性と女性を比べた場合には圧倒的に女性の発症例が多く、その比率は2:3、1:5などと言われています。 ツチダクリニックには現在リウマチ患者さんが2030名ほどおり、男女比は男性が200名で女性が1800名の1:9となっており、際立って女性が多いです。

また好発年齢(発症しやすい年齢)というのは一般的には60〜70歳と言われています。しかし必ずしもそうではなく、30、40、50代の女性でも発症しやすいとも言えます。