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心筋梗塞

末梢動脈疾患(PAD)

 

PADの症状と診断

末梢動脈疾患(PAD)は,末梢血管疾患とも呼ばれ、アテローム血栓症(ATIS)として虚血を引き起こす下肢のアテローム性動脈硬化のことです。軽度のPADは無症状の場合もあります。重度のPADでは皮膚萎縮、脱毛、チアノーゼ、虚血性潰瘍などを引き起こすことがあります。PADが原因で心筋梗塞や脳梗塞を併発することもあるので十分な注意が必要です。

PADの症状

典型的な症状としては少し歩くと足のしびれや痛みのために歩けなくなり、しばらく休むとまた歩けるようになる間欠性跛行があります。進行すると足が痛くて歩けなかったり、眠れなかったりします。また、足の冷え、しびれ、足の血色が悪い、等も症状です。ただし無症状であることも多く、重篤な状態になってから気づかれることもあります。

PADの診断

診断は身体検査のほか、超音波検査、磁気共鳴血管造影、CTを使って行われます。