食道癌に対する胸腔鏡下および腹腔鏡下胃切除術

 従来から行われている開胸開腹による食道がん手術は胸部を大きく切開し、肋骨を1本折って開胸することで胸の中の食道を切除します。さらにお腹を大きく切って、胃を細長く作り直し(胃管と呼びます)、この胃管を首まで持ち上げて首の食道と吻合します。
内視鏡手術は肋骨を切離することなく、約1cmの穴を4-6個あけ、そこから胸腔鏡というカメラと手術器具を胸の中に挿入し、食道を切除します。お腹も約1cmの穴2か所と6cmの小開腹で腹腔鏡下に胃管を作成しているため、術後の痛みや出血が少なく、患者さんにやさしい手術となっています。
さらに最近では、気胸(CO2ガスを胸腔内に送気すること)を導入することで肺が萎み、従来法よりもさらに良い視野が得られるようになりました。また、ハイビジョン画像により従来法では見えなかった細かな血管、神経まで見えるようになり、内視鏡手術手技の進歩も合わさって、より繊細な手術が行えるようになりました。徹底したリンパ節郭清を行いながらも、神経や血管を温存することで合併症の軽減に努めています。

胸腔下食道切除術の実際


対象となる患者さん

内視鏡治療(胃カメラでの治療)の適応となる早期がんを除いて切除可能な食道がんの標準的治療は外科手術です。当科では手術適応の患者さんのほぼ全例に胸腔鏡手術を行っています。化学放射線療法後の患者さんも例外ではありません。最近では、化学放射線療法も良好な治療成績を示すようになってきており、どちらを選ぶかは患者さんと十分に相談のうえで決定させていただきます。

 
実績

 現在までに食道がんの胸腔鏡下食道切除術を約200例に施行しています。

 
実際の手術画像

 注)ここから先のページでは、実際の手術画像をご覧いただくことができます。このような画像で気分が悪くなる可能性のある方はお気をつけください。

 

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