矢野大仁先生のウェブサイト


頭痛などの検査で頭部CTやMRIなどの検査を受け、頭の中に腫瘍があると聞かされれば、誰もが慌ててしまうことと思います。 確かに脳の中にできる脳腫瘍は場所によっては治療が困難な例も多くあります。 しかし、一言に脳腫瘍といっても、100種類くらいあって、実は脳の外にできているものもあれば、脳深部にできるものや、おとなしいタイプのものもあれば、非常に速いスピードで大きくなって行くタイプのものもあります。 それらの見極めにはMRIと融合するPET検査が有用です。 岐阜大学脳神経外科では美濃加茂市の中部療護センターに依頼して3種類のPET画像を撮影していただき、上記のタイプの分類をまず行っています。悪性と判断されれば、そこから具体的な治療方針について外来で説明させていただきます。 治療には手術による腫瘍摘出、放射線治療(外照射、定位放射線治療)、化学療法があります。